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1時間以上待たされた井上尚弥 遅刻の王者にイラッ「謝りの言葉1つない」

[ 2018年5月24日 15:02 ]

計量をパスしたマクドネル(左)と井上尚弥(撮影・島崎忠彦)
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 ボクシングのダブル世界戦(25日、東京・大田区総合体育館)の前日計量が24日、東京ドームホテルで行われ、WBA世界バンタム級タイトルマッチで王者ジェイミー・マクドネル(32=英国)が前代未聞となる1時間以上の遅刻を犯した。リミットの53・5キロを200グラム下回る53・3キロでパスしたが、顔つきは前日までとは別人のようにゲッソリしていた。

 関係者によると、午後1時の計量に間に合うように横浜市内のホテルを午前11半に出ようとしたが、なかなか駐車場まで下りてこず、同12時半の時点で「あと300グラムだからもうちょっと待ってくれ」と連絡があったという。ホテルを出発したのは1時を過ぎており、東京ドームホテル到着は同2時。さらにトイレに入り、計量会場に姿を見せたのは同2時10分だった。計量をクリアすると陣営からは大歓声が上がり、減量の苦しさを物語った。

 一方、1時間以上も待たされた同級2位・井上尚弥(25=大橋)は同1時半の時点で予備計量を行い、リミットよりも150グラム減っていたため水分を補給。1時58分にはマクドネルがまもなく到着するとあり、「いらついてますよ」の声とともに控室を出て廊下で待機したが、さらに待たされるはめになった。計量後に顔を突き合わせるフェースオフで王者をにらみつけた井上は「いやー、ふざけてますね。謝りの言葉1つないのも腹が立ちましたし、陣営の態度もちょっとイラッとくる面も多かった。それを明日ぶつけたい」と感情を抑えるように話した。

 なお、計量前の健診を拒否したマクドネルは、控室で横になって休んだあと健診を受けた。血圧は89/69と低く、向島コミッションドクターは「低血圧は脱水によるものと思われる」との見解を示した。

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