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木村吉光 号泣 タイトル初挑戦は判定負け「相手のクリンチがうまく、足を使えなかった

[ 2018年4月12日 21:13 ]

判定負けし、表彰を受ける相手を悔しそうに見つめる木村(右)
Photo By スポニチ

 ボクシングのWBOアジア・パシフィック・フェザー級タイトルマッチ12回戦は12日、東京・後楽園ホールで行われ、同級5位の木村吉光(21=白井・具志堅)は王者リチャード・プミクピック(27=フィリピン)に0―3で判定負けした。タイトル初挑戦が実らなかった木村はプロ10戦目で初黒星(9勝4KO1敗)。初防衛に成功したプミクピックは31戦21勝(6KO)8敗2分け。

 立ち上がりから大振りの左フックと右ストレートを振ってきたプミクピックに対し、序盤の木村はガードで受けてカウンターを狙ったが、パンチとともに頭をぶつけてきた相手にペースを乱された。前半はジャブで距離を取って右を当てる場面を何度かつくったものの、中盤以降は接近戦で巧みなクリンチを見せる王者のボディーを打てずに攻めあぐね、中間距離で右をヒットされるシーンが増えた。終盤も前に出ながら決定打を放てず、採点はジャッジ2人が116―112、1人が115―113でいずれもプミクピックを支持した。

 リングを下りた木村は号泣。控室では「相手のクリンチがうまく、足を使えなかった。狙い過ぎてジャブが減ったのかもしれない。相手のパンチはガードの上からでも重い感じだった」と涙声で振り返った。初の12ラウンドを戦いスタミナには自信を深めたものの、15日に3度目の防衛戦を控える同僚のWBC世界フライ級王者・比嘉大吾に弾みをつけることはできなかった。木村は1年入門が早かった比嘉を「先輩で兄弟みたいな存在。でもライバルでもある」と表現。課題としてディフェンスはコンビネーションの種類を挙げ、「(比嘉に)追いつきたいですね」と出直しを誓った。

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2018年4月12日のニュース