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“ポリスボクサー”杉田 プロデビュー戦を勝利「盛り上がりには欠けたけど、勝ってよかった」

[ 2018年4月12日 19:15 ]

プロデビュー戦を白星で飾った“ポリスボクサー”杉田ダイスケ
Photo By スポニチ

 “ポリスボクサー”白星プロデビュー!ボクシングの「ダイヤモンドグローブ」は12日、東京・後楽園ホールで行われ、現役警察官ボクサー、杉田ダイスケ(29=ワタナベ)がジュン・ブラゾ(25=フィリピン)との6回戦を3―0の判定で制し、プロデビュー戦を勝利で飾った。

 白と黒のパトカー色に「POLICE」の文字の入ったガウンとトランクで登場。KOこそならなかったが、左ジャブ、右ストレートを確実にヒットさせ、過去に東洋太平洋ランカーだったこともある実力者を圧倒した。

 「いや〜ほっとしました」と第一声。「予想以上に緊張しなかったけど、ちょっと消極的でした。確実に勝つこと、怪我をしないことが一番の目標だったので盛り上がりには欠けたけど、勝ってよかったです」と声を弾ませた。

 今春、「DJポリス」で知られる第三機動隊から警視庁玉川署地域課に異動。いわゆる交番勤務の“おまわりさん”として働く。24時間勤務もあり、練習時間は十分と言えない中「仕事を最優先しながら短期集中型」で練習し、念願のプロデビュー戦にこぎつけた。アドバイスをくれたワタナベジムのトレーナー、手作りの減量表を作ってくれた妻、そして応援に来てくれた両親や同僚、友人に「感謝しています」そう話した一瞬は感極まって声を震わせた。

 警察官とプロボクサー。2つの夢を実現したが、ゴールではなく始まり。「あと1つ勝ってA級登録。そして、いずれはベルトを」と夢を膨らませていた。

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2018年4月12日のニュース