×

大橋健典VS源大輝 前日計量で勝利の誓い「能力が違う」「1・5倍速い」

[ 2018年4月6日 14:48 ]

初防衛戦の大橋(左)と2度目の日本王座挑戦の源
Photo By スポニチ

 ボクシングの日本フェザー級タイトルマッチ10回戦(7日、東京・後楽園ホール)の前日計量が6日、東京都文京区の日本ボクシングコミッション(JBC)で行われ、王者・大橋健典(28=角海老宝石)はリミットよりも100グラム軽い57・0キロで、挑戦者の同級1位・源大輝(27=ワタナベ)はリミットの57・1キロで、ともに一発パスした。初防衛戦の大橋は21戦15勝(10KO)4敗2分け、2度目の日本王座挑戦の源は19戦14勝(11KO)5敗。

 大橋は昨年12月、前王者の坂晃典(仲里)に5回KO勝ちして王座を奪取。坂がラウンド終了10秒前の拍子木をゴングと勘違いして後ろを向いた際に背後から腕を回して顔面を打ち抜き、珍しいKOシーンと話題を集めた。島根県出雲市出身で、同県出身者ではボクシングの日本王者は初めて。「地元では大々的に報じられて新聞やテレビにも出て、帰ったら街で声もかけられた」という。

 今回はKO率の高い選手同士の対戦で「KO決着になると思う」と予想した上で「能力が違う。僕の方がパンチ力があると思っている。お客さんにはパンチ力と、あまり知られていないうまさも見てもらえれば」と自信を口にした。現在は東洋太平洋ランキング2位で「この試合にしっかり勝って、タイミングが合えば次のステップでベルトを獲りたい」と今後のプランも披露した。

 一方の源は15年9月に当時の日本スーパーバンタム級王者・小国以載(引退、元IBF世界同級王者)に0―3で判定負けして以来、2度目のタイトル挑戦。それまでは負けても「俺はこんなもんじゃないという思いが強かった」が、小国に完敗して「このままでは(ベルトは)獲れない」と思い知ったという。その後4連勝して指名挑戦権を獲得し「今はベルトを獲るのにふさわしい。大橋さんは右アッパー、左フックが強く、左ジャブも独特だが、スピードはない。自分の方が1・5倍速いんじゃないか。俺が倒します」と意気込んだ。

 昨年4月7日に母・礼子さんをがんで亡くし、一周忌が王座再挑戦と重なっただけでなく、昨年1月には兄・貴登さんも事故で亡くなっており、「背負っているものが違う」と源。「それを考えすぎずに戦って、帰って墓前に報告したい」と表情を引き締めた。

続きを表示

2018年4月6日のニュース