王者・大竹秀典 TKO勝ちで3度目の防衛に成功「もっと早く倒したかったけどタフな相手だった」
ボクシングの東洋太平洋スーパーバンタム級タイトルマッチ12回戦は13日、東京・後楽園ホールで行われ、王者・大竹秀典(36=金子)が挑戦者の同級1位ブライアン・ロベターニャ(26=フィリピン)に10回1分53秒TKO勝ちして3度目の防衛に成功した。
小柄ながら思い切りフックを叩きつけてくるロベターニャに対し、最初は距離を取っていた大竹も接近戦に移行。被弾しながらもパワーで勝り、ボディーや右打ち下ろしでダメージを与えていった。10回、右クロスでタフな相手を横倒しにするダウンを奪うと、ロープに詰めて連打を見舞いレフェリーストップ。ストップに不満を見せた相手に対し、大竹は「もっと早く倒したかったけどタフな相手だった。気持ちが折れたようなところを見せなかった」と苦笑交じりで振り返った。
敵地・英国で判定負けした14年11月以来、2度目の世界戦をもくろむ。金子ジムの金子健太郎会長は「全団体、全王者に改めてオファーを出す。5月か6月に世界戦を東京か(大竹の故郷)福島でやりたい」と話した。日本開催ならWBA王者ダニエル・ローマン(米国)かIBF王者・岩佐亮佑(セレス)が標的となるが、大竹は「IBFなら挑戦者決定戦で挑戦権を得て挑戦できれば」と希望。金子会長も「(IBF3位の)亀田和毅とやって勝てば確実に挑戦できる」と亀田戦実現を期待した。
また、セミファイナルで行われた東洋太平洋フライ級タイトルマッチ12回戦は挑戦者の同級1位ジェイアール・ラクィネル(21=フィリピン)が王者・中山佳祐(29=ワタナベ)に9回2分1秒KO勝ちで新王者となった。5回にダウンを奪うと9回にも右フック連発からワンツーで倒し、立ち上がった中山がフラフラなのを見たレフェリーがテンカウントを数え上げた。中山は2度目の防衛に失敗した。
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