王者・吉野修一郎 1回TKO勝ち 初防衛に成功
ボクシングの第39回チャンピオンカーニバルを兼ねた日本ライト級タイトルマッチ10回戦は8日、東京・後楽園ホールで行われ、王者・吉野修一郎(26=三迫)が同級1位の挑戦者・斉藤正樹(32=TEAM 10COUNT)に1回2分36秒TKO勝ちして初防衛に成功した。元高校4冠の吉野は7戦全勝(5KO)、タイトル初挑戦も実らなかった斉藤は33戦14勝(5KO)13敗6分け。
開始直後は身長、リーチで勝る斉藤が積極的に仕掛けたが、吉野は40秒過ぎに右カウンターを当てていきなりダウンを奪った。斉藤は立ち上がったものの足元がぐらつき、効いている様子。吉野が左フックでさらにフラフラにさせ、ロープに詰めて連打を浴びせるとレフェリーが早々と試合をストップさせた。
吉野は「1回は足を使ってパンチを外す作戦だったけど、右が入っちゃったので」と自身でもあっけにとられた様子。試合前の宣言どおり印象に残る試合を演じ、「2月の月間MVPもチャンピオンカーニバルのMVPも欲しい」と笑顔を見せた。三迫貴志会長は「初防衛戦は硬くなるのに慌てなかった」と感心し、「コンスタントに試合させてキャリアを積ませたい」と次戦は6月に予定していることを明かした。吉野は「アジア(東洋太平洋、WBOアジア・パシフィック)に行きたいけど、自分はまだまだ。今年は日本王座をずっと防衛していきたい。上位とやらないとレベルアップしないので、誰とでもやりたい」と話した。
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