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田口良一 大みそか国内興行のトリに「KOすれば盛り上がる チャンスがあればガンガン行く」

[ 2017年12月21日 15:16 ]

 ボクシングのWBA&IBF世界ライトフライ級王座統一戦(31日、東京・大田区総合体育館)に臨むWBA同級王者・田口良一(31=ワタナベ)が21日、東京都品川区のワタナベジムで練習を公開した。来年元日に亀田3兄弟のいとこ・京之介(19=協栄)と対戦するジムの後輩、木元紳之輔(20=ワタナベ)を相手に2ラウンドのマススパーリングを披露。5月に3階級制覇王者・八重樫東(34=大橋)に1回TKO勝ちしたカウンターの名手、IBF世界ライトフライ級王者ミラン・メリンド(29=フィリピン)対策として右のガードをしっかり上げ、リーチを生かしたジャブで突き放し、サイドへ動くステップを確認した。

 昨年まで国内ボクシングを引っ張ってきたジムの先輩・内山高志氏(38=元WBA世界スーパーフェザー級王者)が引退し、初めて大みそか国内興行のトリを務める田口は「まさか自分が、という思いはあるけど、トリを務める以上はちゃんと勝って、みんなに喜んでほしい。KOすれば盛り上がる。チャンスがあればガンガン行きます」と抱負を述べた。11月上旬に体調を崩したが、その後は問題なく練習ができており、初めてフィリピン人パートナー2人を招へいするなど約100ラウンドのスパーリングを消化。「ここ2週間で調子が上がってきた。試合にはいい状態で臨めそう」とコンディションに手応えを示した。メリンドについては「うまさもあるし強さも感じる。2年前にフィリピンで会った時はオーラがあって強いんだなと印象を受けた」と明かし「勝てば強さが改めて証明される。誰もができるカードではないし、しっかり勝って統一王者になりたい」と意気込んだ。

 今回はトランクス、ガウンに加えてシューズも好きな青色で統一。「知り合いにお願いして、つくってもらった」というシューズには「HUMILITY KING(謙虚な王者)」の文字を入れた。「いくつか候補がある中で、これがいいと決めた」言葉は、これまでの「ツヨカワイイ」に代わるニックネームとして、謙虚で誠実な田口にはピッタリだ。また、入場曲も元WBA世界フライ級王者・坂田健史氏(協栄)が使用していた「FINAL COUNTDOWN」に変更。「試合を見に行って“かっこいい。自分も王者になったら流したい”と思っていた」と説明した。

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2017年12月21日のニュース