×

木村“激闘王”で5畳脱出!大みそか初防衛で「いい家住みたい」

[ 2017年12月19日 05:30 ]

WBO世界フライ級タイトルマッチ   王者・木村翔≪12回戦≫同級1位・五十嵐俊幸 ( 2017年12月31日    大田区総合体育館 )

有吉会長(左)が持つミットにパンチを叩き込む木村
Photo By スポニチ

 「新・激闘王」襲名で5畳間脱出だ。WBO世界フライ級王者の木村翔(29=青木)が18日、都内の所属ジムで、元WBC同級王者・五十嵐俊幸(33=帝拳)との初防衛戦へ向けた練習を公開。憧れの元3階級制覇王者・八重樫東(34=大橋)のように激戦を制して名前を売り、家賃5万円のアパートから引っ越す目標を掲げた。

 7月に五輪2連覇の鄒市明(ゾウ・シミン 中国)を敵地で倒して王座奪取。中国では有名人になった木村だが、国内での知名度はあまり高くない。それでも、視聴者が増える大みそかでの一戦は知名度を高めるチャンスだ。「誰もが熱くなる試合をして防衛したい。日本でも有名になって、もうちょっといい家に住みたい」と抱負を述べた。

 現在は池袋に近い5畳1間のアパートに在住。同棲していた彼女とけんかして家を追い出され、1カ月の“ホームレス状態”を経て見つけた物件に約4年間住んでいる。青木ジムの有吉将之会長は「(お金が)あるだけ使っちゃうタイプ。5回防衛まではダメ」と反対したが、庶民派ボクサーは「新しい家は10畳ぐらい欲しい。家賃は倍ぐらいしてもいい」と“生活改善”を熱望した。

 8日までタイで2週間の合宿を行い、1ラウンド4分間のスパーリングを78ラウンド消化してきた。「スタミナがついた実感はある」と明かした。この日は12ラウンドに及ぶミット打ちを披露した。帝拳ジムの浜田剛史代表が視察に訪れたため「サウスポー対策を見せるなと言われた。必殺のパンチがあるけど、試合でできたらいい」と笑った。理想とするのは、「10回以上スパーをさせてもらって、世界の壁を教わった。本当の世界王者」という八重樫。八重樫が13年に五十嵐を破った試合の映像も参考にしているという。「激闘王と呼ばれる試合をしたい。後半にKOできれば」。憧れの人の“代名詞”を口にして初防衛を誓った。

続きを表示

2017年12月19日のニュース