ウラジミール・クリチコ氏 ジョシュアに王座統一を望む「彼にトーチを渡した」
ウラジミール・クリチコ氏(41)は4月にアンソニー・ジョシュア(28)が持つIBF世界ヘビー級タイトルに挑戦。若く、勢いのある王者からダウンを奪うなど善戦したが、終盤にKO負けを喫し、王座返り咲きとはならなかった。
3団体の統一王者としてヘビー級で一時代を築いたクリチコ氏は、この試合を最後に現役を引退。ジョシュアとの再戦も期待されたが、激戦から約3か月後の8月にグローブを壁に吊るす決断を下したのだった。
クリチコ氏への勝利で空位だったWBAのタイトルも獲得したジョシュア。WBO王者にはジョセフ・パーカー(25)がおり、WBC王者デオンテイ・ワイルダー(32)との統一戦も実現すれば、大きな話題を集めることだろう。
「若いライオンにトーチを手渡したんだ。そのトーチを長く運び続けて欲しいね。心の底からそう思うよ。ジョシュアにはヘビー級の王座を統一するだけの実力がある。間違いないね」。
これは英国のタブロイド紙「ザ・サン」(電子版)が14日に掲載したクリチコ氏のコメント。WBOとWBCのタイトルも獲得して4団体のベルトを統一。ウクライナの巨人は、自身と拳を交えて勝利した若いライオンにその偉業を達成してもらいたいと切に願っている。
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