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藤岡奈穂子 女子世界タイ5階級制覇へKO予告「10Rかからない」

[ 2017年11月30日 15:10 ]

女子世界タイ記録の5階級制覇に挑む藤岡奈穂子(左)と対戦相手のバジェ
Photo By スポニチ

 ボクシングのWBO女子世界ライトフライ級王座決定10回戦(12月1日、東京・後楽園ホール)の前日計量が30日、東京都文京区の日本ボクシングコミッション(JBC)で行われ、女子で世界最多タイとなる5階級制覇を目指す藤岡奈穂子(42=竹原慎二&畑山隆則)はリミットより200グラム軽い48・7キロ、前IBF女子世界アトム級王者のヨカスタ・バジェ(25=コスタリカ)は800グラムアンダーの48・1キロでパスした。戦績はWBA女子世界フライ級王者の藤岡が18戦16勝(7KO)2敗、バジェは13戦全勝(6KO)。使用グローブはメキシコ製8オンスで、色は藤岡が紫、バジェが白。

 藤岡は今年3月に男女を通じ国内初の4階級制覇を達成したが、5階級目を狙う試合の交渉が地元・宮城での開催を含めて何度も決まりかけては消滅。「やっと決まった試合なので、あとはやるだけ。しっかり自分のボクシングを出して、集大成として結果が欲しい」と決意表明した。相手のバジェについては「思ったよりも小さい」と印象を述べ、「相手もKO率が高いし、倒し合いになると思う。10ラウンドはかからないんじゃないか」とKOを予告。「18年間やってきて、最終段階に来ていると思っている。今後については試合の後に形にしていければ」と語った。

 一方のバジェは「万全に仕上げてきた。いい試合を見せて勝ちたい」と意気込んだ。コスタリカの女子選手が日本で試合をするのは初めてだが、男子では1975年にアルバロ・ロハスがWBC世界ライト級王者・ガッツ石松に、2012年にはブライアン・バスケスがWBA世界スーパーフェザー級王者・内山高志に、それぞれKO負けしている。バジェは藤岡について「もっと大きいと思っていたが、それほどでもない」と同じような感想を口にし、「激しい試合になると思う」と予想。陣営のマリオ・ベガ・マネジャーは「彼女のハートは東京ドームより大きい。負けることはない」と太鼓判を押した。

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2017年11月30日のニュース