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福原辰弥 再起戦は判定負け 王者ミナヨーティンはデビューから49連勝

[ 2017年11月25日 20:24 ]

 ボクシングのWBC世界ミニマム級タイトルマッチ12回戦は25日、タイ・ナコンラチャシマで行われ、同級9位で前WBO同級王者の福原辰弥(28=本田フィットネス)は王者ワンヘン・ミナヨーティン(32=タイ)に0―3の判定で敗れた。8月に山中竜也(真正)に敗れてWBO王座から陥落した福原は再起戦での世界王座獲得はならず、19勝(7KO)6敗6分け。8度目の防衛に成功したワンヘンはデビューから49連勝(17KO)を飾り、50戦全勝で引退した元5階級制覇王者フロイド・メイウェザー(米国)の記録にあと1つと迫った。

 福原は初回、右ジャブを突き、左ボディーストレートを伸ばしていく、まずまずの立ち上がり。ラウンド後半からワンヘンも右を出し始めたが、手数で福原が上回った。2回以降も福原はボディー狙いの攻めを変えなかったが、ワンヘンはカウンターの右をヒットさせ始めた。4回終了時の公開採点は1人が40―37、2人が39―36でワンヘン優勢。意外にもフルマークをつけたジャッジがいた。

 中盤からはワンヘンがカウンター気味の右をコツコツと当て、ペースを支配。福原もボディー狙いで前へ出続けたが、顔面へのパンチの精度が低く、ワンヘンはバッティングのアピールやクリンチも巧みだった。8回終了時の公開採点は78―74、79―73、80―73でワンヘンが3―0とリード。9回からは福原もラッシュをかけたものの決定打を打ち込めず、逆にカウンターを浴びるシーンも。打ち合いで攻勢点を稼げず、終了ゴングを聞いた。採点はワンヘンの118―110、117―113、116―112だった。日本人男子選手のタイでの世界戦未勝利記録は24試合(23敗1分け)に伸びた。

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2017年11月25日のニュース