新生K―1初代ヘビー級王者はアントニオ・プラチバット「夢をかなえた」
K―1 WORLD GP 2017 JAPAN~初代ヘビー級王座決定トーナメント~ ( 2017年11月23日 さいたまスーパーアリーナ・コミュニティアリーナ )
アントニオ・プラチバット(24=クロアチア)が新生K―1初代ヘビー級王者となった。ともに連続1回KO勝ちで進出した決勝で、イブラヒム・エル・ボウニ(24=オランダ)に3―0の判定勝ち。1回にプラチバットがボディー攻撃で、エル・ボウニが右カウンターで、それぞれ見せ場をつくったが、2回以降はダメージを受けた両者がペースダウン。しかし、プラチバットは右ロングフックからのヒザ蹴りなどコンビネーションを生かして優位に立ち、ジャッジ3人の採点は29―28、30―28、30―28だった。
プラチバットは1993年の第1回K―1GP優勝者ブランコ・シカティックに師事。母国クロアチアを含む東欧を中心にキャリアを積み、「子供の頃から夢だった」というK―1出場を果たした。リング上では「凄くうれしい。さいたまスーパーアリーナで、日本の皆さんの前で試合することを夢に見ていたが現実になった。日本はK―1のふるさと。そこで夢をかなえた」とコメント。セコンドのシカティック氏も感激の涙を流し「やっと自分の後継者が出てきた」と話した。
なお、準決勝でプラチバットに1回KO負けした上原誠(33=士魂村上塾)は会見で「今後はもしかしたらないかもしれない」と引退を示唆した。「初代トーナメントが一番ベルトが獲れる確率が高かった。今後はもっと強い選手が来る。今後続けても厳しいかなと試合前から思っていた」と明かした。
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