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小浦翼 判定で初防衛!薄氷の勝利に内藤会長「寿命を縮められた」

[ 2017年11月11日 22:52 ]

初防衛に成功した小浦
Photo By スポニチ

 ボクシングの東洋太平洋ミニマム級タイトルマッチ12回戦は11日、東京・後楽園ホールで行われ、王者・小浦翼(23=E&Jカシアス)が2―0の判定で同級1位の挑戦者・谷口将隆(23=ワタナベ)を破り、初防衛に成功した。小浦はプロデビューから12戦全勝(8KO)、谷口は10戦8勝(6KO)2敗。

 序盤4回を終えての公開採点は2―0で小浦がリード。2、3回は谷口の左が良かったが、3回終盤に小浦の左フックがヒットし、4回からはいきなり繰り出す右が当たり始めた。しかし、5回に谷口の左で小浦が膝をつきかけ、さらにもみ合いから離れ際にパンチを入れた谷口がポイントを奪い、8回終了時の公開採点はジャッジ2者がドロー、1者が1点差で谷口を支持。終盤も頭をつけ合う展開が続き、11回には谷口の左フックがきれいにヒットしたが、小浦もボディーや左フックで応戦。採点はジャッジ1人が114―114、残り2人が115―114と115―113で小浦を支持した。

 薄氷の勝利に、E&Jカシアスジムの内藤純一(カシアス内藤)は「100歳まで生きられないよ。寿命を縮められた」と苦笑い。後半勝負と読んで鍛えたフィジカルが生きた小浦は「内容は悪かったけど、谷口さんとフルに戦えたのは間違いなく収穫」と話したが、「反省ばかり。イチからやり直す」と世界戦をにらんだ言葉は出てこなかった。一方、4月の日本王座挑戦(大阪)に続き、微妙な判定に泣いた谷口は「離れ際のパンチが全くポイントになっていないのかな。(ジャッジ3者が全て小浦を支持した)12回だけは納得いかないですね」とガックリ。「大阪の時も似たような負け方。手数で上回ったと思ったけど。まだチャンピオンになるなということなんでしょうね」とやり切れない様子だった。

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2017年11月11日のニュース