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村田 真の世界一へ、目指すゴロフキンVSカネロの勝者との対戦

[ 2017年10月23日 05:30 ]

WBA世界ミドル級タイトルマッチ12回戦   ○同級1位・村田諒太 TKO7回終了 王者アッサン・エンダム● ( 2017年10月22日    両国国技館 )

WBA世界ミドル級タイトルマッチ 7R、王者・エンダム(右)の顔面に村田の右がヒット
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 ベルト獲得で世界一とは言えないのが現在のミドル級戦線だ。村田が獲得したのはWBAミドル級の「正規王座」。だが、WBA同級には「スーパー王者」でWBC、IBFとの統一王者ゲンナジー・ゴロフキンがいる。米専門誌リングと米スポーツ専門局ESPNがパウンド・フォー・パウンド(PFP=全階級を通じての最強ランキング)1位に選ぶ現役最強選手だ。

 リング誌はミドル級のランキングではゴロフキンを1位とし、2階級制覇の元WBC王者サウル・“カネロ”・アルバレスを王者に認定している。ゴロフキンとカネロは9月に「ミドル級最強決定戦」を戦い、引き分けた。両者は来年5月にも再戦するとみられ、勝者はWBO王者との対戦で4団体王座統一を目指すか、あるいは返上などで王座がバラバラになる可能性もある。

 村田はリング上で、「僕より強いミドル級王者がいることもみんな知っている。そこを目指して頑張る」と、ゴロフキン―カネロの勝者との対戦を目指す意気込みを口にした。

 2強に一番近い存在が、3月にゴロフキンに惜敗した元WBA王者ダニエル・ジェイコブス。また、15年にエンダムを破った元WBC王者デビッド・レミューは、12月に挑戦するWBO王者ビリー・ジョー・サンダースに勝てばミドル級の主役候補となる。ボブ・アラム・プロモーターは「来年は村田をラスベガスで試合させたい」と話しており、そこでアピールできればジェイコブスらと「第2グループ」を形成してトップ戦線に絡むことになりそうだ。

 【村田―エンダムVTR】村田の強打がさえた。予想外の接近戦を挑んできたエンダムに対し、中盤には右のカウンターでぐらつかせる。相手を追う足を止めずに右ストレート、左ボディーを中心に圧倒した。堅固なガードも生きた。1回から執ようにクリンチをしたエンダムは精彩を欠いた。強打を浴びたダメージは明らかで7回が終わると、コーナーから立ち上がれなかった。

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