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エンダム 強気も厳戒、情報統制徹底 右ストレート対策練った

[ 2017年10月18日 05:30 ]

WBA世界ミドル級タイトルマッチ   王者アッサン・エンダム≪12回戦≫同級1位・村田諒太 ( 2017年10月22日    両国国技館 )

でんぐり返しを繰り返し、三半規管を狂わせた状態でパンチを打つエンダム
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 村田諒太(31=帝拳)と再戦するWBA世界ミドル級王者アッサン・エンダム(33=フランス)が17日、都内で練習を公開した。強気のコメントで挑発する一方で、陣営は情報が漏れないように徹底する厳戒モード。練習では5月の第1戦で、ダウンを喫した村田の右ストレートを警戒した動きを繰り返し、対策を練ってきたことをうかがわせた。

 練習前に会見したエンダムの隣で、ペドロ・ディアス・チーフトレーナーが聞き耳を立てていた。キューバ人の名トレーナーは王者が答える前に素早く耳打ち。体重を聞かれて言いよどむと「あと2ポンド(約0・9キロ)だ」と答えさせた。練習や対策の質問には同トレーナーが対応。詳細に触れることなく、「前回は4回にダウンしたが立ち上がって、いい試合をした。前回のようなミスが出ない試合をしたい」と答えた。

 この日はフランスのテレビ局「CANAL+」も取材に訪れたが、日本人記者がリポーターに話しかけると、陣営が“余計なことは言うな”と口止め。移動中にインタビューを試みた同局も「練習に集中したい」と断られたという。微妙な判定勝ちから5カ月後、再び敵地での再戦。情報管理に過敏になっていた。

 練習は約40分。常に足を使い、ミット打ちでは初戦でダウンした相手の右を外して右カウンターを打つ動きを確認した。それでもエンダムは「ダウンすると調子を崩すが、あの時は30秒で逆に調子が上がった」とノーダメージを強調。「相手を把握した再戦はイージー。倒されない自信はある」「村田に言いたい。12回を戦える力をつけてこい。12回前にどちらかが倒れるならお前だ」と挑発を続けた。

 最後は「日曜は嵐が起きる。嵐は自分に味方する。アフリカン・サムライがリングに見参して、侍のように勝ってバンザイする」と謎の予告。強気のコメントにはトレーナーは口を挟まなかった。

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