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エンダム 独特の練習も披露「村田との再戦はイージーだ」

[ 2017年10月17日 15:26 ]

 ボクシングのWBA世界ミドル級タイトルマッチ12回戦(22日、東京・両国国技館)で同級1位・村田諒太(31=帝拳)の挑戦を受ける王者アッサン・エンダム(33=フランス)が17日、東京・神楽坂の帝拳ジムで練習を公開した。

 キューバ人のペドロ・ディアス・チーフトレーナーが試合直前さながらに約20分かけて入念にバンテージを巻き、ロープ跳びを行った後のミット打ちでは相手の両サイドに回る動きや、右を外して右を打ち返すカウンターを繰り返した。特注の顔の模型を取り付けたサンドバッグ打ちや、リング内で立ったままグルグルと回転した後に連打を繰り出すという、独特の練習も披露した。

 エンダムは「自分は負けたあとに再戦のチャンスはもらえなかったが、今回は村田にその機会を与えた。再戦は初めて会ったスパーリングパートナーに慣れていくのと同じ。村田との再戦はイージーだ」と自信満々。5月の初戦はダウンを喫した上に微妙な判定勝ちだったが、「ダウンすると調子が崩れるものだが、この前は立ち上がって30秒後ぐらいには逆に調子が上がっていくのを感じた。今回は相手を知った上で戦える。倒されない自信がある」と対策を練ってきたことを強調。村田が5カ月ぶりの再戦でKOを意識していると聞くと「村田に直接言いたい。12ラウンドを戦う力をつけてこい。12ラウンドの前にどちらかが倒れるとしたらお前だ」と挑発し、「日曜日は嵐が起きる。アフリカンサムライがリングに登場して、侍のように勝ってバンザイする」と独特の表現で勝利を予告した。

 ディアス・トレーナーは「村田は優れた選手なので、今回はいいトレーニングをしてきた。エンダムは前回はダウンしたが、立ってからいい試合をした。今回は前回のようなミスが出ない試合をしたい」と抱負。体重について聞かれたエンダムに「あと2ポンド(約0・9キロ)だ」と耳打ちして答えさせるなど、会見・練習中とも余計な情報が漏れないように気を配っていた。

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2017年10月17日のニュース