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初防衛を目指す拳四朗 トリプル世界戦の先陣に「「勝ってあとの2人に勢いをつけたい」

[ 2017年10月14日 15:29 ]

ミット打ちをする拳四朗(左)
Photo By スポニチ

 ボクシングのWBC世界ライトフライ級タイトルマッチ12回戦(22日、東京・両国国技館)で初防衛を目指す王者・拳四朗(25=BMB)が14日、東京都練馬区の三迫ジムで公開練習を行った。

 先月下旬に地元・京都から単身上京して同ジムで練習を続けてきた拳四朗は、元日本同級王者・堀川謙一(37=三迫)と2ラウンドのスパーリングを披露。ジャブとステップで距離をつくりながらワンツーやボディーを打ち込み、接近してきた相手をはね返すアッパーも見せた。手数が多く、足もよく動いてプレスをかけており、好調な仕上がりをうかがわせた。

 9月の米ロサンゼルス合宿ではランキング1位の挑戦者ペドロ・ゲバラ(28=メキシコ)対策として、メキシコ人選手と5日間で40ラウンドのスパーを敢行。前回よりも多めとなったスパーをこの日で打ち上げた拳四朗は「仕上がりは凄くいい。体は大きくなったけど、減量も前よりしんどいわけじゃない」と順調な仕上がりをアピールした。ゲバラの映像はあまり見ていないと明かし「前回(王座を奪取したガニガン・ロペス戦)はサウスポーで当てにくかったけど、今回はオーソドックスなのでジャブが当てやすい。無理には倒しにいかないけどパンチ力もついたし、カウンターが当たれば倒せると思う」と自信を口にした。王座を奪取した5月と同じく村田諒太、比嘉大吾とのトリプル世界戦の先陣を切るだけに、「勝ってあとの2人に勢いをつけたい。絶対に勝つ」と意気込んだ。

 父である元東洋太平洋ライトヘビー級王者の寺地永会長(53)は「メンタルと技術の向上のためにロスへ行った。前回よりスケールアップして臨めると思う。ずっとトレーニングしてきた蓄積で、肩周りも大きくなったと言われる」と息子の成長に太鼓判。ゲバラについては「相手によって戦略を変えてくる選手。まずはスピードと間合いが通用するか、上回っているかで作戦を変える」と見通しを話した。ゲバラを退ければ5月に2―0で判定勝ちした前王者ガニガン・ロペス(35=メキシコ)と再戦する予定で、「この2試合が大事。ライトフライ級がベストの階級と思うし、長く防衛させたい」と語った。

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2017年10月14日のニュース