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八重樫 現役続行!日本人男子初となる4階級制覇に挑戦へ

[ 2017年10月11日 17:56 ]

現役続行宣言の八重樫(中)は大橋会長(右)、松本トレーナーと「4」階級制覇挑戦をアピール
Photo By スポニチ

 ボクシングの元3階級制覇王者・八重樫東(34=大橋)が11日、横浜市内の大橋ジムで会見を開き、現役続行と日本人男子初となる4階級制覇に挑戦する方針を明らかにした。

 5月にミラン・メリンド(フィリピン)に1回TKO負けしてIBF世界ライトフライ級王座から陥落。「現役続行よりも体を心配して引退を勧める声が多かった」が、「正直に自分と向き合って、納得していない部分がある。自分の体とも相談して、ボクシングに対する情熱がまだ残っていると思うし、前回の負けでボクシングをおしまいにするのは悔いが残る。もう一度自分を奮い立たせることができそうなので」と現役続行を決断した。大橋ジムの大橋秀行会長もミニマム級世界ランカーの原隆二(大橋)とのスパーリングを見て衰えがないことを確認し、復帰を許可したことを明かした。

 既にミニマム級、フライ級、ライトフライ級で世界を制しており、今後は2階級上げて世界でも過去17人しか達成していない4階級制覇を目指すことになる。八重樫は「スーパーフライ級に挑戦することでモチベーションも高まる。日本人で誰もやったことがないところにチャレンジできるのは光栄」と話し、「ボクシング人生で最後の大勝負になると思う。向かう目標があるのは幸せなこと。悔いのないボクシング人生を締めたい」と心境を口にした。近年は打ち合うスタイルが感動を呼び“激闘王”と呼ばれているが、スーパーフライ級では本来の持ち味であるスピードを生かすスタイルを目指す。「一番の武器はスピード。もともと何でもできるのが売りだった」と苦笑し、「スーパーフライ級はタレントがそろっている。誰とやっても面白そう」と、同僚のWBO王者・井上尚弥(大橋)、ミニマム級時代に勝っているWBC世界ライトフライ級王者王者シーサケット(タイ)、フライ級時代に敗れた前WBC世界ライトフライ級王者王者ローマン・ゴンサレス(ニカラグア、帝拳)らがいる階級に意欲を見せた。

 陣営はノンタイトル戦を1試合行い、来年の世界挑戦を目指す予定。大橋会長は「八重樫の 夢の続きは 年末か」と俳句を詠み、年内の復帰戦を示唆したが、八重樫は「もう少し自分を納得できる状態にしないと」と慎重な姿勢。家族は現役続行に関して「どっちでもいいというスタンス」だというが、「子供たちはボクシングをしているところが好きみたい。またカッコいいお父ちゃんを見せられたら」と話して表情を崩した。

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2017年10月11日のニュース