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井上尚弥が渡米「あとは飛行機で寝られるか 時差ぼけは気持ちで直します」

[ 2017年9月3日 16:20 ]

出発ボードの前でポーズを取る井上尚弥(中)と真吾トレーナー(左)、大橋秀行会長
Photo By スポニチ

 ボクシングのWBO世界スーパーフライ級タイトルマッチ(9日=日本時間10日、米カリフォルニア州カーソン、スタブハブ・センター)で待望の米国デビューを果たす王者・井上尚弥(24=大橋)が3日、渡米前の成田空港で取材に応じた。

「あと1週間、いよいよです」と話した井上尚によると、減量はスーパーフライ級のリミット(52・1キロ)まで「あと1・7、8キロ」。日本よりも湿度が低く汗が出にくい現地の気候を考慮し、渡米前に残り2キロまで落とす予定だったが「予定よりも落ちている」と順調そのもの。「あとは飛行機で寝られるか。時差ぼけは気持ちで直します」と話して報道陣を笑わせた。

 同級7位アントニオ・ニエベス(米国)を挑戦者に迎えての6度目の防衛戦は、現地のファンや関係者からも注目を集めている。「日本でのパフォーマンスを出せれば間違いないと思う。環境の違いに戸惑わず、やれることはやりたい」と話したが、「今回は重要な試合になる。ファンの心をつかめるか、もう呼ばれないか、今回の試合がカギになる」と自覚も十分だ。試したいことはあるか、と問われると「今回は全力でやるだけ。試合の中で余裕があればやりたいけど」と答え、「距離感をつかめたら1回でも2回でも行きます。ファンが見たいのは倒し方だと思うので。一番はきっちり倒すこと」とKOへの意識を口にした。

 海外での試合はアマチュアだった高校3年生以来。イラン、アゼルバイジャン、韓国、インドネシア、カザフスタンへ行ったことがあり、最後のカザフスタンでは「マイナスぐらいの気温で、練習場へ行ったら暖房がなく、ムチャクチャ寒い中でやった」という。「6回行ったので(海外は)心配していない。アマチュアの時の方がひどい環境だった」と明かした。イランでの大会では決勝でイラン選手と対戦し、「(地元のファンが)凄い声援だった。いい経験をしてきた」とアウェーも経験済み。「相手も米国人だし、気持ち的にはアウェーのつもり。それをホームにできれば」と現地のファンを味方につけるインパクトある勝利を誓った。

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2017年9月3日のニュース