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悔やむ亀海「上腕二頭筋に乳酸がたまってショートで鋭いパンチが打てなくなっていた」

[ 2017年8月27日 15:45 ]

亀海喜寛
Photo By スポニチ

ボクシングのWBO世界スーパーウエルター級王座決定12回戦は26日(日本時間27日)、米カリフォルニア州カーソンのスタブハブ・センターで行われ、世界初挑戦の同級6位・亀海喜寛(34=帝拳)は4階級制覇の同級1位ミゲル・コット(36=プエルトリコ)に0―3で判定負け。1981年にWBAスーパーウエルター級王座を獲得した三原正(三迫)以来36年ぶりとなる日本人選手の米国での王座奪取はならなかった。

【亀海の一問一答】

 ――序盤はボディー攻撃が効いていたのでは。

 「3度は確実に向こうが効いたなというのは分かりました。ですが、ちょっと詰め切れなかったですね」

 ――詰め切れなかった理由は。

 「上腕二頭筋に乳酸がたまってしまって、ショートで鋭いパンチが打てなくなっていたので、そこが悔やまれますね」

 ――実際にレジェンドと戦ってみて。

 「序盤は正直いけると思って、中盤からちょっと上腕二頭筋の両腕に乳酸がたまってしまって、そこはセコンドとも話しながら、コツコツでいいから出て行こう、たまに強いのを打ち込んでいこうという話はしてました。当たって効いているなというのはあったんですが、レジェンドと言っても、僕にとっては勝負の一戦には変わらないので、ただ残念の一言です」

 ――コットの戦い方は想定内?

 「あんなにクリンチをしてくると思わなかった。多少はするだろうなとは思っていたけど、正直そこは想定外でしたね」

 ――コットはヒット&ランという感じだった。

 「そこはもう全然想定内でした。打って、動いてというのが彼のスタイルなので。接近したらボディーワークでいなしながら戦ってくるというのが基本的なスタイルなので、あそこまでクリンチをしてくるとは、というのはありました」

 ――終始押し込んでいたのは想定内。

 「もう本当に想定内でした。あれじゃないと、ラッキーパンチとかカットとか、運でしか勝負ができなくなりますし、そういう運を求めて勝ちにいっているわけじゃないので。実力で勝ちたかったんですけど」

 ――ロープに追い詰めてボディーから顔面に返していく形。

 「もう少し手数を出したかったし、もっとプレッシャーを強くしたかったというのはあったんですが、うまくいかない面もありました」

 ――コットのどんな攻撃を一番気にしていた?

 「スイッチして左で打ってくるストレート、威力はないけどはじかれやすいので、それは競ったラウンドでもポイントが(相手に)いっちゃうのではと嫌でしたね」

 ――効いてはいなかった。

 「全然効いてはいなかったです。1回ちょっと怖いなというのはありましたが、鼻血を出したパンチも効いてはいなかったし、基本的には全然大丈夫でしたね。たまに、もらったら危ないパンチというのは打ってきましたが、彼もこちらのプレッシャーでかなり消耗して、強いパンチを打ち込めない状況になっていたので」

 ―感触として、もう1回戦ったらどうか。

 「自分が誰かと戦いたいというのは、結果を残していませんし、そんな言える立場じゃないので。ですが、HBOとか、帝拳プロモーションとゴールデンボーイプロモーションにもチャンスをください、と言ってるので、またそういう相手とチャンスがあればいいなと思います」

 ――コットと戦って得たモノは。

 「自分自身、まだ未熟。まだ成長過程とは分かっていましたが。得たモノはもちろんありますが、でも欲しかったのは、どんな内容でも勝利だったので、勝つことしか考えていなかったので、得たモノより失ったものの方が大きいと思います」

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2017年8月27日のニュース