【山中と一問一答】まだまだやれるというのはあった。セコンドを心配させたのが原因
ボクシングのWBC世界バンタム級タイトルマッチ12回戦は15日、京都市の島津アリーナ京都で行われ、王者・山中慎介(34=帝拳)が挑戦者の同級1位ルイス・ネリ(22=メキシコ)に4R途中TKOで敗れ、具志堅用高(元WBA世界ライトフライ級王者)の日本記録に並ぶ13連続防衛を果たすことができなかった。
――結果を受けて。
「負けておいてこんなことを言うのもなんですけど、向かい合って、大したことないと思って戦ったんですけど。ビデオを見てみないと分からないですけど、4回の場面は自分的にはもちろん大丈夫ではあったんですけど、セコンドをちょっと心配させたというか、止まってしまって。効いているということはなかったんですよ。相手が来て詰まる場面は想定はしていたんで、まだまだやれるというのはありましたけど。向かい合って、いけるという感覚はありましたし、左も思ったより当たっていたので。悔しいですし、メディアの皆さん、お客さんの期待に応えることができなくて本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです」
――ジャブ中心に組み立てていい立ち上がりだった。
「ジャブも思ったより遠くなくて、自分の距離でしっかりと当てて、いいリズムでできたと思うんですけど、4回というのは、自分ではそんなにもらっているつもりはなかったんですけど、周りから見たらどうなのか分からないですけどね。セコンドを心配させたのが一つの原因ですけど」
――2ラウンドからネリが主導権を握り始めた。
「2ラウンドに来た場面はあったけど、パンチもそんなに感じなかった。見た目はどうだか分からないですけど。距離としても戦いやすかったですけど」
――3ラウンド中盤から中間距離で相手が戦いやすくなった。
「1ラウンドから向こうのペースかと思ったんでしょうけど、それでも入ってくるところに狙いやすかったし、あの距離でも自分の感覚としては左のタイミング自体は合っていたので。当てるチャンスでもあった。1発のパンチが強いというわけでもないので。(自分が)止まりすぎたかなと」
――足の感覚は。
「もっともっと足を使おうかと思ったんですけど、基本的にジャブも当たったし、そんな恒胃ガンガン来るわけではなかったので、自分の距離でやっていたつもり」
――コンディションは。
「もちろん悪くなかった」
――戦いやすかったというのにどこが反省点か。
「止まりすぎてまとめられたから陣営が止めたわけですし、もう少し足を使ってれば、心配させなくて、もうちょっと続いたのかと思うんですけど。これだけ多くの方が応援してくれたのに期待に応えられないのが…(涙)」
――今後は
「とりあえずは考えられない。今は試合のことでいっぱい」
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