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村田 走り込みキャンプ公開、再戦へ「史上最大級の追い込み」

[ 2017年8月12日 05:30 ]

WBA世界ミドル級タイトルマッチ   王者アッサン・エンダム《12回戦》同級1位村田諒太 ( 2017年10月22日    両国国技館 )

元世界王者の粟生(右)とともにフェアウェーでシャドーボクシングする村田
Photo By スポニチ

 アッサン・エンダム(33=フランス)との再戦に臨む村田諒太(31=帝拳)が11日、千葉県成田市内で7日から行っている走り込みキャンプの練習を公開した。起伏があるゴルフ場を走る練習メニューは、初戦前の2月に行った沖縄キャンプよりも約3割増。「最大級の追い込み」という厳しい内容で下半身、スタミナ、メンタル面を強化し、不可解な判定負けに終わった初戦からのレベルアップを目指す。

 キャンプ開始から5日目。さすがの村田も「14日(最終日)朝の練習は軽いといいな」と考えるほど、疲労を隠せなかった。朝5時からゴルフ場を約10キロ走り、「メイン料理が2つあって腹いっぱいになる」と表現した午後のインターバル走では起伏がある場所でのサーキットトレ後、20秒間走って10秒間の休憩を繰り返す「タバタ式トレ」を行う。「アップダウンがある分、足腰への負担が大きい。何度もギアを入れないと。ボクシング史上最大級に追い込まれている」と苦笑いした。

 全ては完全決着のためだ。5月の初戦ではダウンを奪いながらも「スタミナを使いすぎてはいけないと考えすぎて」KOできずに判定負け。再戦のテーマの一つに「スタミナ消費のリスクを背負っても倒すべきところで行く」を掲げた。キャンプ開始前、中村正彦フィジカルトレーナーから「前のキャンプ(の内容)で勝てなかったから今回はもっとキツくする」と言い渡されても「ハイ、としか言えなかった」。同トレーナーは前回のキャンプに比べて「質も量も2〜3割増。(限界まで)結構ギリギリ」と明かし、村田も「これが終われば自信になる。気持ちが折れそうな時はエンダムのことを考えるとモチベーションになる」と話した。

 今回、ジムの先輩で元2階級制覇王者の粟生隆寛をキャンプのパートナーに選んだ。元アマエリート、プロデビューから4戦連続KO、世界初挑戦でダウンを奪いながら判定負けと共通項が多く、粟生は再戦で世界王者となった。「走っていても声を掛けてくれてありがたい。非常に心強い援軍」を得て、雪辱の舞台へ土台を築く。

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