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山中に挑戦するネリが練習を公開「どんどん打っていきたい」

[ 2017年8月10日 15:27 ]

山中のポスターの前でミット打ちをするネリ
Photo By スポニチ

 ボクシングのWBC世界バンタム級タイトルマッチ12回戦(15日、島津アリーナ京都)で王者・山中慎介(34=帝拳)に挑戦する同級1位のルイス・ネリ(22=メキシコ)が10日、東京都新宿区の帝拳ジムで練習を公開した。

 7日に来日し、「日本の暑さも湿気も減量にはもってこいだ」と歓迎する挑戦者は元気いっぱい。同ジム所属でプロ9戦5勝(2KO)3敗1分けの舟山大樹(23)を相手にした2ラウンドでのスパーリングでは途中から持ち味の連打を発揮。強烈な左フックを見舞って報道陣をどよめかせ、途中で陣営がペースを落とすよう指示したほどだった。さらにシャドーボクシング、サンドバッグ打ち、ロープ跳びと約1時間、しっかり体を動かした。

 ネリは「日本に来て3日経つが、体調はとてもいい。毎朝ランニングして、午後にジムワークをして夜も寝られている。パーフェクトだ」と満足そう。「モチベーションは高い。明日にでもリングに上がりたい」と意欲満々に話した。山中については「非常にタフで、試合当日に調子を整えてリングに上がる選手」と評した上で、「挑戦者らしく1ラウンドからプレッシャーをかけて、どんどん打っていきたい。自分の長所は手数の多さ。若い年齢でも武器となるだろう。山中が13度目の防衛というのは知っているが、それを止めるために日本に来た。連続防衛記録はここでストップする」と自信を持って言い切った。

 メキシコ・ティファナを拠点としているが、山中戦へ向けては6月15日から来日前日まで高地トレーニングを行ったという。車で約1時間のところにある海抜1800メートルの山へ毎朝出向いて1時間20分ほど走り込んだそうで、「スピードや長距離走、リズム走など心拍数を上げる練習をした。スタミナも足の筋力もついた」と明かした。試合の予想については来日時と同様、「KOだと思う。6ラウンドで自分が勝つ」と宣言。得意とするのは左ストレートで、山中の“神の左”に対し「名付けるならパンテラ(ヒョウ)の左だ」と自身の愛称にちなんで答えた。

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2017年8月10日のニュース