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村田 エンダムと再戦決定!10・22両国で“完全決着”へ

[ 2017年8月4日 05:30 ]

WBA世界ミドル級タイトルマッチ   王者アッサン・エンダム≪12回戦≫同級1位・村田諒太 ( 2017年10月22日    両国国技館 )

<世界戦発表会見>フォトセッションを行う(左から)浜田会長、村田、エンダム、アカリエスプロモーター
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 5月の世界初挑戦で不可解な判定負けを喫したボクシングの12年ロンドン五輪ミドル級金メダリスト・村田諒太(31=帝拳)が、WBA同級王者アッサン・エンダム(33=フランス)とのダイレクトリマッチ(直接再戦)に臨むことが決まった。3日に都内で会見し、10月22日に両国国技館でエンダムへの挑戦を発表。因縁の相手と完全決着をつけ、竹原慎二以来日本人2人目のミドル級世界王者を目指す。

 エンダムもフランスから緊急来日して開かれた会見。試合翌日に健闘を称え合った相手と再会した村田は苦笑いを浮かべた。「再戦はやりやすいものじゃない。相手も手の内を知っているし、まして友人のように話す仲になったので」。それでも相手はベルトを獲得し、こちらは負けて評価を受けながら世界王者にはなれなかった。「リングに上がったら関係ない。殴り合います」と雪辱を誓った。

 村田が敗れた判定に国内外で批判が起き、WBAはエンダム勝利と採点したジャッジ2人を6カ月の資格停止処分とした上で両者に再戦を指令した。村田には他団体の王座に挑戦する選択肢もあったが、帝拳ジムの浜田剛史代表は「ファンが望む試合をするのが我々の使命」と説明。交渉の末に5カ月ぶりの再戦が決まり、村田も「ファンが望むのは完全決着。前回手にできなかったベルトを持ち帰る」と話した。

 村田にとって再戦に悪いイメージはない。ロンドン五輪決勝は前年の世界選手権で勝ったファルカオ(ブラジル)との再戦。04年アテネ五輪金メダリストのアルタエフ(カザフスタン)には連敗したが「1回目はサンドバッグだったが、2回目は接戦に持ち込めた」という。再戦も初戦と同じ展開を予想した上で「前回はエンダムの(ダウン後の)回復力をリスペクトし過ぎて、いくべきところでいかなかった。チャンスが来れば次は逃しません」とKO決着も見据える。前回は距離を詰めてからの有効打が少なかったとあり「対策したい」とショートパンチの練習にも既に取り組んでいる。

 「エンダムとの試合が今の僕をつくってくれた。彼が(世界レベルへ)引き上げてくれた。次はもっといい試合をして彼を超えて、その先を見せたい」。感謝を口にした村田だが、今回敗れれば後はない。「前よりも崖っ縁の状態。そういった緊張感は感じている」と表情を引き締めた。

 ▽村田―エンダムVTR 5月20日、WBA世界ミドル級王座決定戦として有明コロシアムで開催。終始ジャブを突きながら右を打ち込むエンダムに対し、村田はガードを固めてプレッシャーをかけ、4回に右ストレートでダウンを奪取。その後も手数は少ないながら有効打では勝ったようにみえたが、ジャッジ1人が117―110で村田を支持も、残り2人は116―111、115―112でエンダムを支持。1―2判定で村田はプロ初黒星を喫し、王座獲得を逃した。

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