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村田諒太 エンダムと10・22再戦!「ベルト持って帰る」不可解判定の因縁決着へ

[ 2017年8月3日 13:00 ]

5月20日、WBA世界ミドル級王座決定戦で円ダムに判定負けを喫しぼう然とする村田諒太
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 ボクシングの帝拳ジムは3日、東京・九段のホテルグランドパレスで会見を開き、2012年ロンドン五輪ミドル級金メダリストでWBA同級1位の村田諒太(31=帝拳、13戦12勝9KO1敗)が10月22日に東京・両国国技館で、WBA世界ミドル級王者アッサン・エンダム(33=フランス、38戦36勝21KO2敗)に挑戦すると発表した。エンダムと5カ月ぶりのダイレクトリマッチ(直接の再戦)に臨む村田は2度目の世界挑戦。勝てば1995年にWBA王座を獲得した竹原慎二に続き日本人2人目のミドル級世界王者となる。

 村田は5月20日に東京・有明コロシアムで行われたWBA世界ミドル級王座決定戦で世界初挑戦したが、エンダムに1―2(117―110、111―116、112―115)で判定負け。プロ13戦目で初黒星を喫した。しかし、4回にダウンを奪い、その後も有効打では勝った村田が敗れたのは不可解との意見が国内外を問わず多数を占め、WBAのメンドサ会長は試合直後に判定を批判する異例の声明を発表。WBAは同25日にエンダムの勝利を支持したジャッジ2人を6カ月の資格停止処分を科すと同時に、両者に再戦を指令していた。

 会見には村田だけでなく、エンダムもセバスチャン・アカリエス・プロモーターとともに来日して出席。「試合をした日本で自分の知名度が上がり、新たなホームのように感じている。村田との試合が世界の話題を集めたのはうれしい。再戦を受けたのは、素晴らしいボクシングというスポーツを世界中で見てほしいからだ」と話した。物議を醸した判定については「当然だろう。2人の素晴らしい選手が力を尽くしたのだから、接戦になり、論争になったんだろう」と語った。

 一方の村田は「エンダムには感謝している。強い相手との試合が今の自分をつくってくれた。彼がそこまで引き上げてくれた。次はもっといい試合をして、彼を超えてその先を目指したい」と抱負。再戦については「彼とは友人のように話すようになったので難しいものはあるが、リングではベストを尽くすだけ。前回は彼が経験で上回ったが、経験させてくれたことに感謝したい。経験した自分を証明できれば。試合をして唯一手元に残らなかったベルトを持って帰れれば」と静かに意気込んだ。また、帝拳ジムの浜田剛史代表は「今回は完全決着をつけなきゃいけない。今回はKO狙いで、KOを狙う練習を付け加えようと思う」と話した。

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