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内山 ボクシング人生は「思っていた以上のものを達成できた」

[ 2017年7月30日 08:30 ]

会見中に笑顔を見せる内山
Photo By スポニチ

 日本歴代3位のボクシング世界王座11連続防衛を達成した前WBA世界スーパーフェザー級スーパー王者・内山高志(37=ワタナベ)が29日、都内で現役引退を表明した。昨年末の世界挑戦失敗後から進退を検討し、モチベーションの低下から6月には引退を決意したという。日本人初のスーパー王者認定、日本1位の世界戦10KO勝利など鮮烈な足跡を残した「KOダイナマイト」がグローブをつるした。

【内山と一問一答】

 ――ボクシング人生を振り返って。

 「高校で始めた時は世界王者なんて頭になかった。25歳でプロになってスーパーフェザー級を11回も防衛できたのは本当にうれしい。自分で思っていた以上のものを達成できた」

 ――お母さんには報告したか。

 「まだ言ってないが、この前、兄の結婚式で車で家へ送っていく時に“きついかな”とは言ったと思う。“寂しいね”と言ってたけど、内心はホッとしていたのでは」

 ――一番の思い出。

 「(11年に)三浦君とやった試合は不安定な状態(試合中に右拳負傷)でやって勝てたので自信になった。手術して1年後の復帰戦は思い切り振ったら一発で壊れる恐怖があったが、ソリスにしっかり勝ててよかった。一番最初にベルトを獲ったサルガド戦もうれしかった。(三浦が28日にツイッターで引退表明したが)記事で見て“俺より先に行くとは”と思った(笑い)」

 ――今後は。

 「まだ考えてない。ボクシングと同じくらいに熱く打ち込めることを探してやっていきたい。ただプロとなると自分の教え方で合っているか難しいので、怖い部分はある」

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2017年7月30日のニュース