三浦「足を使われて空回りした」今後は「まだ何も考えられない」
ボクシングのWBC世界スーパーフェザー級タイトルマッチ12回戦(15日=日本時間16日、米カリフォルニア州ロサンゼルス)で挑戦者の同級1位・三浦隆司(33=帝拳)は同級王者ミゲル・ベルチェルト(25=メキシコ)に0―3で判定負けした。1回に左をもらってダウンし、その後も足を使いながら細かいパンチを当ててくる相手をつかまえきれなかった。ジャッジ3人の採点は111―116、108―119、109―120。三浦は試合後、右目付近を大きく腫らした顔で取材に応じた。
――試合はどうだったか。
「やっぱり足を使われた。来るかなと思ったけど、追い込みが足りなかった。相手がうまかった」
――追う練習はしていたと思うが、想定と違う動きだったか。
「うまく左が当たらない距離にいた。当てづらかった」
――ボディーは効かせたが。
「効いたのはあったけど、その後うまく逃がされました。効いたのは10回?それぐらいです」
――1回にダウン。
「本当にタイミングよくもらって、あれっていう感じだったけど、パニックにはならなかった。大丈夫だった」
――ベルチェルトは想定外の動きだったか。
「足をあんなに使われたのは想定以上だったかな。それ以外は想定内」
――試合中は。
「倒してやろうという思いでしたけど、現実は足を使われて空回りしたなというのも感じながらでした」
――練習してきたことは。
「出せたと思うが、それ以上に彼がうまかった。上もショートはいいのも当てましたけど、大きなダメージまでいかない。もう少し深く当てたかった」
――今後は。
「まだ何も考えられない。ゆっくり考える?そうですね」
――やり残したことは。
「今まで負けた試合というのはダウンを取ったり、見せ場をつくるなりの負けだったけど、今回は完封された形。そこでどう気持ちを持っていくかですね」
――三浦選手のパンチにはメキシコ人の観客も沸いていた。
「それはうれしいですね。最初の海外の試合はそういうこともなかったので。海外に来て、名前を知られて、うれしいですね」
――8回にボディーを効かせたあと、相手が後頭部を打たれたとアピールして休んだ。本来ならチャンスだったのでは。
「打った自分も悪い。あれは仕方ない」
三浦は短い囲み取材を終えると、日本から取材に訪れた記者に「遠いところ、ありがとうございました」と感謝を口にするのも忘れなかった。
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