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五輪にも出場、近大ボクシング部監督が女子部員に性行為要求…

[ 2017年7月12日 05:30 ]

 “浪速のロッキー”と呼ばれた元プロボクサーで俳優の赤井英和(57)らを輩出した近大ボクシング部の男性監督(29)が、教え子の女子選手にセクハラ行為をしたとして、大学から自宅待機を命じられていることが11日、分かった。

 監督は2012年ロンドン五輪に日本代表として出場。昨年4月に近大職員になり、監督に就任していた。関係者によると、日常的に性的行為を求める発言をし、拒否した女性選手をいじめるなどパワハラ行為もあった。監督の発言を録音した音声もあるという。

 アマチュアを統括する日本ボクシング連盟もセクハラ行為を認定し、山根明会長は監督を除名する方針を示した。山根氏によると、6月28日に選手の母親から連盟に訴えがあった。選手にも確認したところ、後ろから抱きつくなどの行為や「言うことを聞かなければ練習を見ない」との趣旨の発言もあったという。山根氏が監督に電話でただすと「冗談で言った」と説明した。同氏は「大きな問題。スポーツマンとして、してはならないことだ」と話した。

 ボクシング部は全日本大学王座決定戦を10度制した名門。09年に部員2人の強盗事件を受けて廃部になったが、12年10月にOBの赤井を総監督として復活。昨年4月に名誉監督となった赤井は「生徒がかわいそう」と言葉少なだった。

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2017年7月12日のニュース