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パッキャオ―ホーン戦 WBO再検証でもホーン勝利

[ 2017年7月11日 09:23 ]

2日に行われたパッキャオ―ホーン戦 (AP)
Photo By AP

 ボクシングのWBO(世界ボクシング機構)は10日、判定を巡り議論を呼んでいる世界ウエルター級タイトルマッチ、ジェフ・ホーン(オーストラリア)―マニー・パッキャオ(フィリピン)戦について再検証した結果、実際の判定どおりホーンが勝者であるとの見解を公表した。各国から優秀な5人のジャッジ(氏名非公表)を集めてラウンドごとに優劣をつける採点表を作成。3人がホーンの勝ち(115―113が1人、114―113が2人)、1人が引き分け(114―114)、1人がパッキャオの勝ち(114―113)にしたという。

 ラウンド別で見ると、ジャッジが5人ともホーンを支持したのは1回、6回、12回。4人支持が2回、4回、7回で、3人支持が10回。一方、パッキャオについては5人支持が3回、8回(うち3人が10―8と採点)、9回。4人支持が5回、3人支持が11回で、トータルの“獲得ラウンド”ではホーン55%―パッキャオ45%になったという。

 2日にオーストラリアのブリスベンで行われた同タイトルマッチでは無名挑戦者のホーンが3―0の判定(117―111、115―113、115―113)で6階級制覇王者パッキャオを破る番狂わせを起こした。しかし、米メディアを中心に判定への疑問が噴出し、パッキャオ側もフィリピン政府機関のバックアップを受けて採点の見直しを要望。これに対しWBOのバルカルセル会長は「誰が勝者だったのか、ファンに透明性を与えるため」と再検証の実施を表明したが、不正があったとの証拠がない限り試合の採点は覆らないとの見解を示していた。

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2017年7月11日のニュース