×

山中、ニンニクパワ―!V13戦へ夏バテ対策万全 

[ 2017年7月5日 05:30 ]

WBC世界バンタム級タイトルマッチ   王者 山中慎介《12回戦》同級1位 ルイス・ネリ ( 2017年8月15日    島津アリーナ京都 )

スパーリング後、ミット打ちを行う山中
Photo By スポニチ

 具志堅用高(元WBA世界ライトフライ級王者)に並びボクシングの国内最多記録となる13連続防衛を目指す王者・山中慎介(34=帝拳)が4日、都内のジムで本格的なスパーリングを開始した。世界ランカーを含むフィリピン人パートナー2人を相手に4ラウンドを行い、軽快な動きを披露。真夏の試合対策として、疲労回復などに効果があるとされる熟成黒ニンニクを食べていることも明かした。

 スパー初日とは思えない動きだった。いつもはパートナーとの距離感をつかむのに苦労する山中が軽やかに足を動かし、右ジャブで突き放し、ストレートを上下へ打ち分けた。パートナーが昨年9月のモレノ戦の前にも招へいした2人で慣れていたこと、パンチを軽く当てるマススパーリングに2週間前から取り組んでいたこともあり、「スムーズに入れた。いい初日だったと思う」と振り返った。

 23戦全勝の指名挑戦者ルイス・ネリ(22=メキシコ)を迎える13度目の防衛戦。調整が難しい真夏の決戦だけに、大和心トレーナーは「最高のコンディションに仕上げないと勝てない」と言う。そんな今回、山中が体調維持のため新たに導入したのが「熟成黒ニンニク」と「しょうが」だ。いずれも知人から送ってもらったもので、「3週間ぐらい前から食べ始めた」と明かした。

 通常のニンニクを約1カ月熟成させた黒ニンニクは、疲労回復や夏バテ防止などに効果があるとされる。ニンニク特有のにおいもなくドライフルーツのような食感で、山中も「甘酸っぱくて、味も凄く好み。一日一かけらは食べている」という。また、血行改善や免疫作用があるしょうがは寿司店の「ガリ」よりも糖分と塩分を控えめにした酢漬け。こちらも「一日一つまみ」を欠かさない。「体調もいいし、試合前まで続けたい」と話した。

 大和トレーナーからは、ジャブを打つ際に被弾する確率を下げるため「もう半歩遠くてもいい」とアドバイスされた。勝負のカギであるジャブが、それだけ伸びている証拠でもある。有利な距離をつくるには「細かい足運びが大事」と山中は話したが、激しく動き回るための準備に抜かりはない。

 ▽ニンニクの効能 特有のにおいのもととなる成分で胃液の分泌の促進効果を持つアリシンと、糖質の分解を助けるビタミンB1を豊富に含む。2つの成分が結合するとビタミンが体外に排出されにくくなり効果的に疲労回復ができる。さらに熟成させることで栄養価がアップ。中でも抗酸化物質のポリフェノールが約10倍に増加する。さらにしょうがには血液の循環を促し血行不良、体の冷えを改善する効能がある。

続きを表示

2017年7月5日のニュース