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王者・尾川「パワーで押し切る」 山元はKO決着を予想

[ 2017年6月30日 14:27 ]

日本スーパーフェザー級タイトルマッチ10回戦 前日計量 ( 2017年7月1日    東京・後楽園ホール )

5度目の防衛戦となる尾川堅一(左)と日本タイトル初挑戦の山元浩嗣
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 ボクシングの日本スーパーフェザー級タイトルマッチ10回戦(7月1日、東京・後楽園ホール)の前日計量が30日、東京都文京区の日本ボクシングコミッション(JBC)で行われ、5度目の防衛戦となる王者・尾川堅一(帝拳)、日本タイトル初挑戦の同級13位・山元浩嗣(ワタナベ)はともにリミットの58・9キロで一発パスした。

 世界挑戦が期待される尾川は3月のV4戦で杉田聖(奈良)に2―0の判定勝ちも、バッティングで目の上をカットするなど苦戦を強いられた。「頭から突っ込んで相手と衝突してしまった。突っ込まないように練習していたのに、最後に何でそんなことしてしまったのか。倒せるのに倒せなかったこともあるけど、カットしたことがあの試合の全てを印象づけてしまった」と悔やんだ。周囲からは「伸び悩んでいる」との声も聞かれるそうで、V5戦は名誉挽回の機会となる。山元について「映像が古いのしかなかったけど、横に並んだら小さかった」と印象を口にし、「僕のパワーで押し切って、殴って殴って殴り倒すだけ。序盤でも後半でもKOにこだわる。やっぱり尾川は強いと思わせる試合をしたら、自ずと次のステップも見えるかな。明日は世界へ行くための試合と思って頑張る」と意気込んだ。

 一方、33歳の山元はプロ12年目で初のベルト奪取のチャンス。この試合の意義を聞かれると「終着点。タイトルマッチをずっと目標にしていた。ベルトが欲しい」と言い切った。これまでも海外で積極的に試合をしてきたが、昨年、仕事を辞めてフィリピンを拠点にトレーニングに没頭。「孤独に強くなった。1人の時間が多くなって自分を見つめ直すことができた」という。前戦では減量に苦しんだこともあり、今回は水分を多めに摂る「ウオーター・ローディング」を導入。「自分に合っていて減量がスムーズだった」と明かした。王者・尾川を「レベルが全部高いところにある」と評価しながらも、「攻めてくるのでかみ合うと思う。たぶんKO決着になると思う」と抱負を述べた。

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2017年6月30日のニュース