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10年目でタイトル初挑戦 坂本大輔「やっと来た」川崎真琴「タイトルへの思いは誰よりも」

[ 2017年6月29日 15:48 ]

日本ウエルター級暫定王座決定戦の前日計量をクリアした坂本大輔(右)と川崎真琴
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 ボクシングの日本ウエルター級暫定王座決定10回戦(30日、東京・後楽園ホール)の前日計量が29日、東京都文京区の日本ボクシングコミッション(JBC)で行われ、同級1位の坂本大輔(35=角海老宝石)はリミットいっぱいの66・6キロ、同級2位の川崎真琴(33=RK蒲田)は100グラムアンダーの66・5キロで、それぞれ一発パスした。当初は4月に正規王者・有川稔男(川島)が坂本の挑戦を受けるタイトルマッチが予定されていたが、有川の負傷により中止。暫定王座が設けられることになり、坂本と川崎の対戦が決まった。

 デビューから10年目でタイトル初挑戦の機会を得た坂本は「やっと来た。20年やってきたボクシングを全部出さないと」と意気込んだ。有川戦へ向けて自らチケット440枚を売ったが、中止により回収を余儀なくされた。「ショックで2週間練習できなかった。(回収作業は)ボクシングをやっていて3番目ぐらいにキツかった」が、作業中に暫定王座決定戦が決まり、「一気にテンションが上がった」。前回を上回るチケット約500枚が売れたという。試合当日は拓大の先輩である前WBA世界スーパーフェザー級スーパー王者・内山高志(ワタナベ)、後輩の前IBF世界ライトフライ級王者・八重樫東(大橋)、千葉・習志野高の後輩である元WBC世界ライトフライ級王者・木村悠氏(元帝拳)と、元2階級制覇王者・粟生隆寛(帝拳)らが応援に駆けつける予定で、「KOでも判定でも必ず自分が勝つというイメージができている」と話した。

 一方、2012年にデビューした川崎も15戦目で初のタイトル挑戦。「いろいろと不安はあったけど、坂本選手を倒せばタイトルは必ずついてくるものと思って、あまり重圧を受けずにやりたい」と抱負を述べた。坂本対策も考えて練習を積んできたそうで「パンチはあるけど、そんなにうまくないと思うので、そこを突ければ。手応えも感じていて、やるしかないという気持ち」と語った。キックボクシングから転向したが、キックボクサーとしてもタイトル戦の経験はなし。「タイトルへの思いは誰よりもあるんじゃないかと思うぐらい執着心がある」とベルト奪取への欲を明かした。

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2017年6月29日のニュース