×

山中「左対左」対策着手、8・15具志堅に並ぶV13戦へ始動

[ 2017年6月14日 05:30 ]

WBC世界バンタム級タイトルマッチ   王者・山中慎介≪12回戦≫同級1位ルイス・ネリ ( 2017年8月15日    島津アリーナ京都 )

V13戦へ実戦練習を開始した山中
Photo By スポニチ

 ボクシングのWBC世界バンタム級王者・山中慎介(34=帝拳)が13日、都内の所属ジムで13度目の防衛戦へ向けた実戦練習をスタートさせた。防衛に成功すれば具志堅用高(元WBA世界ライトフライ級王者)が持つ日本記録のV13に並ぶ一戦へ、同僚のサウスポー・舟山大樹(23)を相手に4ラウンドのマススパーリングを行い、鋭い左ボディーストレートを披露。サウスポーの指名挑戦者ルイス・ネリ(22=メキシコ)対策に早くも取り組んだ。

 V12戦から3カ月ぶりとなる実戦練習。初めて山中と相対した6回戦選手の舟山が「普段と違い目つきが怖かった」と表現するほど、リングに上がった王者からオーラが漂った。最初は舟山がスパーリングと勘違いし、途中からパンチを強く当てないマススパーになったが、山中がボディーストレートを思い切り伸ばすシーンも。「最初の1分間は違和感があったけど、いい実戦の入りだった」と山中は振り返り、「マスだったのにボディーをかなり強く打ってしまった」と苦笑いした。

 ただし、山中が「サウスポー同士ではストレートは効く」と話すように左ボディーはV13戦の鍵を握る。ネリは右腕をL字形に曲げて右脇腹の前に置く「L字ガード」のディフェンスが特徴。そのガードがずれて横腹がむき出しになった瞬間をストレートで叩けばダメージを与えられ、相手にボディーを意識させれば顔面へのパンチも入りやすくなる。「実際にやってみないと分からないが、ボディーは練習しておこうと。上下への打ち分けもこれから詰めていきたい」と話した。

 5月下旬に行った走り込み合宿の疲れが先週末にようやく回復し、試合2カ月前のタイミングで実戦練習に入った。ネリ戦では連打を許さないように足を使うこともテーマに挙げており、この日は軽快なステップでリング内を回った。「足を動かすことを、いつもより意識している。止まっている時間が長いと向こうはどんどん手が出てくるし、足を動かしていると自分もパンチを出しやすい」。本格的なスパーは7月から始め、最強挑戦者を迎え撃つ。

続きを表示

2017年6月14日のニュース