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竹中良 4度目の防衛に失敗 三迫会長「もう1回復活させてやりたい」

[ 2017年6月8日 22:15 ]

竹中にKO勝ちしたノ・サミュング
Photo By スポニチ

 ボクシングの東洋太平洋フェザー級タイトルマッチ12回戦は8日、東京・後楽園ホールで行われ、王者・竹中良(32=三迫)が同級13位のノ・サミュング(25=韓国)に10回1分26秒KO負けし、4度目の防衛に失敗した。2015年8月に獲得した王座から陥落した竹中は21戦16勝(9KO)4敗1分け、韓国フェザー級王者でもあるノ・サミュングは14戦11勝(4KO)3敗となった。

 1回、竹中は右ストレートを受けて左ほほを腫らすスタート。きれいなワンツーを決めるものの単調で、手数の多いノを次第に持てあました。さらに4回にはバッティングで左目上をカットして流血。4回終了時の公開採点では40―36、40―37、38―38の2―0でリードしたが、中盤からはフィジカルで挑戦者に押されるシーンが目立った。

 再三のバッティングを受けた竹中はラウンド間のインターバルでも表情がさえず、集中しきれない様子。8回には唇もカットし、ノはバッティングで減点1を受けた。8回終了時の公開採点でも78―73、78―74、77―74とリードしたが、10回には相手の右をまともに食って膝をつくダウン。立ち上がったもののフラフラで、連打を浴びてコーナーに沈むとセコンドからタオルが投げ込まれた。

 竹中は医務室で唇を縫うなど痛々しい姿。三迫貴志会長は「頭を持ってこられてやりづらかったのかな。でも、パンチももらっていたし、最後は効いてしまったので仕方がない」と戸惑いの表情を浮かべた。それでも「本来の力で負けたのではないので、もう1回復活させてやりたいと思う」と話した。

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2017年6月8日のニュース