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井上尚弥の弟・拓真 8月に復帰戦“ケガの光明”「改善できたかな」

[ 2017年6月5日 18:31 ]

右拳骨折から1年ぶりの復帰戦が決まった井上拓真
Photo By スポニチ

 ボクシングの大橋ジムは5日、WBO世界スーパーフライ級王者・井上尚弥(24=大橋)の弟で元東洋太平洋同級王者の井上拓真(21=大橋)が8月30日、東京・後楽園ホールで右拳のケガから1年ぶりの復帰戦を行うと発表した。4度の世界挑戦経験がある日本同級9位・久高寛之(32=仲里)とバンタム級ウエートの53・5キロで対戦する。

 井上拓真は昨年末に当時のWBO世界バンタム級王者マーロン・タパレス(フィリピン)への挑戦が決まっていたが、練習中に右手の甲と手首をつなぐ関節を脱臼。世界初挑戦を中止して手術を受け、長期のブランクを余儀なくされた。「世界がなくなって結構落ち込んだが、すぐに気持ちを切り替えて」左のパンチやフィジカルの強化に励んできたという。1年のブランクをつくった兄・尚弥とほぼ同じ箇所を負傷した右拳も完治し、4月からはスパーリングも再開。医師からは「治りが早い」と言われたそうで、「左がスムーズに出たり、力強く打てたり感じる。それまでは途中で左が出なくなったり、単調になったりしていたので、少しでも改善できたかな」と“ケガの光明”を口にした。

 防衛を重ねる兄・尚弥が「どんどん上へ行っている。試合できない自分が歯がゆかった」と話した拓真。大橋ジムの大橋秀行会長は「試合内容を見て、来年には間違いなく世界挑戦させたい」と明かした。久高戦について拓真は「相手はキャリアでは全然上。自分のボクシングを徹底してやるだけ。中盤か終盤にはKOを狙いたい」と語り、「最終的には兄弟で世界王者になることが小さい頃からの夢。達成したい」と誓った。

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2017年6月5日のニュース