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河野公平 現役続行を表明「レックスとの話がなかったら辞めていた」

[ 2017年5月29日 16:04 ]

現役続行を表明した河野公平(左)と渡辺均会長
Photo By スポニチ

 ボクシングの元WBA世界スーパーフライ級王者・河野公平(36=ワタナベ)が29日、東京都品川区のワタナベジムで会見し、現役続行を表明した。

 WBO世界スーパーフライ級1位のレックス・ツォー(29=中国)から10月7日、香港で対戦するオファーが届き、現役続行を決断。7月にも再起戦を1試合挟む計画で、河野は「レックスとの話がなかったら辞めていた。3月の香港での試合(向井寛史戦)を映像で見たら8000人の会場が満員で、完全アウェーだけど、ここで戦えたら燃えるんじゃないかと思った」と説明した。

 河野は昨年8月に王座から陥落し、同12月にはWBO世界スーパーフライ級王者・井上尚弥(24=大橋)に挑んで6回TKO負け。「今回はもの凄く考えた。2カ月ぐらい人と会うのを避けて、ゆっくり考えた」という。だが「ボクシングをやっている時しか興奮する、熱くなれることはない」と気づき、王者時代から対戦を希望していたツォーからの再オファーが決め手となった。シンガーソングライターみなみらんぼうの長女、芽衣夫人が妊娠中で、6月に出産予定であることも明かし、「お父さん、もう1回頑張るぞという気になった」と笑顔を浮かべた。

 渡辺均会長は現在の河野の体重が試合当日とほぼ同じ56キロであることを挙げ、「節制しているし、井上戦のダメージもない。ただ復帰するだけなら引退させたが、レックスがやりたいというので、こんなチャンスはないと思った」と説明。対戦に合意しているツォー戦はWBOの指名挑戦者決定戦となる可能性があり、「(世界ランク1)1位を獲りにいきたい」と話した。ツォーが保持するWBOアジアパシフィック・スーパーフライ級王座が懸かるかは未定。また、再起戦はWBA世界ライトフライ級王者・田口良一(30=ワタナベ)の6度目の防衛戦と一緒に行う可能性もあるとした。

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2017年5月29日のニュース