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モデルボクサー高野TKO勝ち 興毅トレーナーの指導で「負けるわけにはいかない」

[ 2017年5月26日 20:22 ]

<高野人母美・カイ・ジョンソン>亀田興毅トレーナーの言葉に笑顔を見せる高野人母美
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 前東洋太平洋女子スーパーバンタム級王者のモデルボクサー、高野人母美(29=協栄)が26日、東京・後楽園ホールで55・0キロ契約6回戦を行い、カイ・ジョンソン(35=竹原慎二&畑山隆則)に3回1分36秒TKO勝ちした。14年6月にプロ初黒星を喫した相手に雪辱した高野は12戦10勝(7KO)2敗、カイは19戦5勝(2KO)11敗3分けとなった。

 今回から亀田3兄弟の長男でも元3階級制覇王者の亀田興毅トレーナー(30)の指導を受ける高野は普段よりも怖い表情を見せ、初回から積極的に手を出して攻めた。2回からは懐に突っ込んでくる相手をやや持てあましたが、3回に接近戦となったところで狙っていたカウンターが決まり、カイがダウン。レフェリーがカウント途中で試合をストップしてTKO勝ちが決まると、リング内を駆け回って喜んだ。

 昨年の“引退騒動”から再起後2連勝とした高野は、厳しかった表情について「亀田さんがトレーナーがついて負けるわけにはいかない、というプレッシャーがあった」と明かした。朝のロードワークに始まり、基本的な練習を繰り返したほか、「過去を振り返りたくない」との理由でしてこなかった自身の映像チェックにも「自分と向き合わないといけない」と取り組んだ。亀田興トレーナーからは、スパーリングの映像もスマートフォンなどに入れて寝る前に見るようアドバイスを受けたという。KOでリベンジに成功し「凄く自信になった。1から100へ行くのではなく、1、2、3と的確に教えてくれるし、体で覚えさせてもらった」と新トレーナーに感謝した。

 兄弟の試合を除くと初めてチーフセコンドを務めた亀田興トレーナーは「自分の試合より緊張した。プレッシャーは感じていた」と明かしながらも、「リングへ上がってやることをやった。素晴らしい。100点」と高野を褒めた。今後は新設される日本王座を狙う選択肢もあるが、「彼女はパンチ力がある。何があっても世界チャンピオンにはさせないと。トレーナーを引き受けたからには」と見通しを語った。

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