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具志堅会長号泣…ジム初世界王者誕生「うれしいときは泣くんですよ」

[ 2017年5月21日 05:30 ]

WBC世界フライ級タイトルマッチ   ○同級1位・比嘉大吾 6回2分58秒TKO 前王者ファン・エルナンデス● ( 2017年5月20日    有明コロシアム )

6R、比嘉の猛攻にエルナンデスは崩れ落ちレフェリーが試合をストップ。王座奪取に具志堅会長と抱き合う
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 具志堅会長はジム初の世界王者誕生に愛弟子とともに涙した。「悔しいときに泣くのは偽物。うれしいときは泣くんですよ」。比嘉には試合前に「王者になるぞ!勝って沖縄に帰ろう」と声を掛け、試合後は互いに「ありがとう」と感謝し合った。「1回が終わった時点で“やばい”と思った」と相手のスピードとパンチの切れに驚いたが、「大吾は限界を超えた練習をしている。じっくり仕掛けたのがよかった」と愛弟子を信じ続けた。

 95年にジムを立ち上げ、これまで名護明彦、嘉陽宗嗣、江藤光喜と3人で4度世界に挑んだが、いずれも涙をのんできた。ついに悲願は成就し、沖縄県出身でも平仲明信以来25年ぶり8人目の世界王者誕生。「沖縄のボクシングが帰ってきた。大吾はもっともっと強くなる。ボクシングを知らない人でも彼のボクシングを見たいと言われるような選手になってほしい」と同郷の先輩としても喜んだ。

 ▽カンムリワシ インドやインドネシア、日本では石垣島などに分布するタカ科に属する猛禽(もうきん)類。全長55センチで全身の羽毛は褐色。頭部は黒色で小さな白斑があり、後頭部で冠羽状になっていることが名前の由来になった。石垣島出身の具志堅用高が初の世界王者となった時に「わんやカンムリワシにないん(自分はカンムリワシになりたい)」と叫んだことから、具志堅のニックネームになった。

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2017年5月21日のニュース