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西田光 判定勝ちで王座統一 日本ミドル級

[ 2017年5月1日 22:32 ]

王座統一に成功した西田
Photo By スポニチ

 ボクシングの日本ミドル級王座統一10回戦は1日、東京・後楽園ホールで行われ、王者・西田光(29=川崎新田)が暫定王者・胡朋宏(28=横浜光)に3―0で判定勝ちし、王座を統一した。昨年3月に獲得したタイトルの初防衛に成功した西田は25戦16勝(7KO)8敗1分け、3年9カ月ぶりの日本王座返り咲きを逃した胡はプロ初の判定決着で、22戦17勝(17KO)5敗となった。

 西田は昨年9月、ジムの階段から転落して左骨盤と腸脛の打撲および脳しんとうと診断され、3日後に予定していた淵上誠(八王子中屋)との初防衛戦が中止。長期休養を余儀なくされたため12月に暫定王座決定戦が設けられ、胡が淵上に8回TKO勝ちしていた。

 1回は胡のジャブが勝ったが、西田は2回から中間距離で左右のフックを当て始めた。5回終了時点での公開採点はジャッジ2者が48―47、1者が49―46で、いずれも西田を支持。後半に入ると西田は各ラウンドの中盤以降に連打をまとめてポイントを重ね、8、9回には連打で胡を棒立ちにさせる場面も。試合は判定に持ち込まれ、97―94、96―94、97―93の3―0で西田が両者流血の壮絶な打撃戦をモノにした。

 試合前に「自分で自分をチャンピオンと認めたい」と話していた西田は「うまい具合にはいかない。チャンピオンだぞ、とはいかないですね」と苦笑。それでも「毎回コーナーに戻ってセコンドの指示に集中できた」と勝因を口にした。今回から西田に就き、攻撃力アップを指導してきたジムOBの西禄朋トレーナーは「教えてきた回転の速い連打を出してくれた。気持ちの波が大きい選手なのでタイヘ連れていって練習させたり、メンタル強化の成果が出たのではないか」と分析。新田渉世会長は「70点ぐらいはできた。できなかったこともあったけど、トレーナーが変わって凄く良くなった」と話した。西田は「もう1回、淵上選手、どうでしょうか」と中止となった淵上との対戦を希望したが、同会長は次戦は9月予定と明かし「まずは防衛しないと」と話すにとどめた。

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2017年5月1日のニュース