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井上岳志 7回TKO勝ちで新王者に!将来村田諒太戦にも意欲

[ 2017年4月25日 22:21 ]

日本スーパーウエルター級新王者の井上岳志(右)と斉田竜也会長
Photo By スポニチ

 ボクシングの日本スーパーウエルター級王座決定10回戦は25日、東京・後楽園ホールで行われ、同級2位の井上岳志(27=ワールドスポーツ)が同級1位の斉藤幸伸丸(38=輪島功一スポーツ)に7回1分10秒TKO勝ちして新王者となった。タイトル初挑戦でベルトを獲得した井上は11戦10勝(5KO)1分け、日本・東洋太平洋王座を合わせて8度目のタイトル挑戦に失敗した斉藤は34戦23勝(13KO)9敗2分け。

 「1回にいいパンチをもらってガードをしっかりしないと、と思った」という井上は2回以降、左ボディーやフックなどの精度で勝った。再三のバッティングも構わず頭をつけての打ち合いにも応じ、パワーでも優位に立つと、斉藤が5回に左目上をカットして流血。「6回から視界が悪くなった」という斉藤が7回にコーナーへ詰まり、打たれた場面でレフェリーストップとなった。

 井上は駿台学園高時代に国体優勝、法大時代に全日本選手権準優勝などの経歴を持ち、警察官としてアマチュアを続ける予定だったが、ケガのため内定が取り消し。「その頃にちょうど声をかけてもらった」ワールドスポーツジムに入門し、プロに転向した。1月に元東洋太平洋ウエルター級王者・渡部あきのり(角海老宝石)を破り、前王者・野中悠樹(井岡弘樹)の王座返上に伴って決定戦出場のチャンスを得た。「試合まで1カ月半しかなかったけど、アルバイトを1カ月休ませてもらったのでいい準備ができた」と井上。高校、大学とも先輩であるワールドスポーツジムの斉田竜也会長に「打てなかった左ボディーを教えてもらって、出せるようになった」と感謝した。斉田会長も「次は指名試合だけど、ウエルター級にも落ちるし、誰とでもやるのがジムの方針。チャンスがあれば東洋太平洋、WBOアジアパシフィックを狙って世界ランクに入りたい。最後は村田諒太(帝拳)とやるとか、チャンスをもらえれば」と笑顔だった。

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2017年4月25日のニュース