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20歳武居Vに夢見心地「実感ない」、55キロ級でもパンチ力で圧倒

[ 2017年4月23日 05:30 ]

K―1 WORLD GP 2017 JAPAN 第2代スーパー・バンタム級王座決定トーナメント ( 2017年4月22日    代々木第2体育館 )

K−1 WORLD GP第2代スーパー・バンタム級王座決定トーナメント決勝 2R、武居(左)がストレートを久保にヒットさせる
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 8人によるトーナメントが行われ、初代Krush53キロ王者の武居由樹(20=POWER OF DREAM)が武尊(25=SAGAMI―ONO KREST)の返上したベルトを獲得した。1回戦、準決勝でKO勝ちし、決勝は久保賢司(28=五反田チームキングス)を3―0の判定で破った。スーパー・ライト級タイトルマッチは王者のゲーオ・ウィラサクレック(32=タイ)が2度目の防衛を果たした。

 過酷なトーナメントを制すると、少年のあどけなさが残る20歳は瞳を潤ませた。黄金のベルトを腰に巻いても「まだ実感がない。信じられない」と夢見心地だった。

 Krushでは53キロ級で王者になったが、今回は55キロ級での戦い。「減量がキツくないしパワーでも負けない」と宣言していた通りパンチの破壊力はすさまじかった。1回戦は3Rで、準決勝は1Rで、それぞれ強烈なパンチで仕留めた。決勝はプロボクシングの経験のある久保が相手だったが1Rからパンチをヒットさせ頂点に立った。

 中学まで周囲を困らせてばかりの悪ガキだったが更生目的で始めたキックボクシングで人生が変わった。古川会長の家に住み込んでトレーニングを続け頭角を現した。「軽量級でも倒せるということをアピールしていきたい」。武尊が階級を上げたため返上したベルトを手にした新王者が軽量級を引っ張っていく。

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2017年4月23日のニュース