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井岡、61連勝中の挑戦者に体格で圧勝 具志堅に並ぶ14勝へ

[ 2017年4月22日 05:30 ]

WBA世界フライ級タイトルマッチ   王者・井岡一翔≪12回戦≫同級2位ノクノイ・シットプラサート ( 2017年4月23日    エディオンアリーナ大阪 )

予備検診を終えポーズをとる井岡一翔(右)と挑戦者のシットプラサート
Photo By スポニチ

 ダブル世界戦の予備検診が21日、大阪市内で行われ、4選手とも異常なしと診断された。WBAフライ級王者の井岡一翔(28=井岡)は、挑戦者のノクノイ・シットプラサート(30=タイ)を身長で7・3センチ、リーチで3・3センチ、胸囲で6・1センチ上回り、まずは体格で圧倒。勝てば具志堅用高氏に並んで日本ジム所属選手で史上1位の世界戦14勝目。体調面も問題なく、万全の仕上がりでリングに上がる。

 7センチ以上低い挑戦者を見下ろした。井岡の世界戦の中で、身長では1メートル56・8だったレベコ(アルゼンチン)に次ぐ小さな相手。リーチでも上回る。有利な数字が確認できれば、目が合ってもにらみ合う必要すらない。風格を漂わせるだけで、十分。ノクノイの第一印象にも「ベストできているのは間違いない。コンディションもいいと思う」と余裕を見せた。

 見慣れた光景は、勝利への序章だ。井岡はフライ級としては長身の1メートル65。実際、過去14度の世界戦は常に身長で上回ってきた。顔面へ打ち下ろし気味に出すジャブやストレートで圧力をかけながら腹を狙う上下の打ち分けは、最も得意なコンビネーションの一つ。今回も高低差をフル活用できる。

 プロ唯一の敗戦は14年5月のIBF世界フライ級タイトルマッチだった。この試合は井岡の世界戦史上で身長差が最も小さかった。王者アムナト(タイ)は身長1メートル63・4で、リーチではマイナス8・8センチと大幅に劣勢だった。裏を返せば、体格面で優位に立てる試合では無敵ということになる。

 ノクノイは61連勝中とはいえ世界戦は初めて。大舞台の場数でも圧倒的に優勢な井岡は、勝てば世界戦14勝目で具志堅用高氏の日本記録に並ぶ。この日で練習を打ち上げ、「やることはやってきた。記録に並べるように頑張りたい」と、自信たっぷりに誓った。

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2017年4月22日のニュース