プロ4戦目の吉野修一郎 元東洋太平洋ライト級王者を破る金星
ボクシングの日本ライト級11位でプロ4戦目の吉野修一郎(25=三迫)が13日、東京・後楽園ホールで行われた8回戦で、元日本、東洋太平洋同級王者で現日本1位の加藤善孝(32=角海老宝石)を3―0の判定で破る金星を挙げた。
加藤のプレッシャーや強打にひるむことなく終始手数で上回り、上下のコンビネーションや左右のボディーを効果的にヒット。77―75、78―75、80―72の明白な判定勝ちでプロ4連勝(2KO)とした。加藤は40戦30勝(9KO)8敗2分けとなった。
吉野は栃木・作新学院高で高校4冠に輝き、東農大でも活躍するなどアマ戦績124戦104勝(55KO・RSC)20敗の戦績を誇る三迫ジム期待のホープ。パワーがあり、ジャブを得意とする加藤に対し、(1)ジャブをもらわない(2)打ち終わりは必ず動く(3)クリンチ際も気を抜かない、を意識して作戦を練ってきたという。「練習してきたことができた。逃げて打ってもつかまると分かっていたので、時には迎え撃たないといけないと思っていた」と顔をほころばせた。
周囲からは「アマチュアのエリート」と見られるが、「アマで全日本を獲ってないし、高校で挫折も味わった。一度辞めて2年のブランクをつくっている」と好きではないという。それでも日本ランク上位浮上は確実とあって「元王者に勝てて自信を持てたし、少しはアピールになったかな」と喜びが口をついた。
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