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村田、日本でのミドル戦に感謝「決まること自体が相当大変」

[ 2017年4月4日 05:30 ]

WBA世界ミドル級王座決定戦   同級1位アッサン・エンダム《12回戦》同級2位・村田諒太 ( 2017年5月20日    有明コロシアム )

会見を終えポースする(左から)比嘉大吾、村田諒太、拳四朗
Photo By スポニチ

 村田は会見で「ミドル級の世界戦が日本でできるのはありがたい」と感謝を口にした。海外との実力差が大きいミドル級は「試合が決まること自体が相当大変」(帝拳ジム・浜田剛史代表)で、さらに現在はWBAスーパー・WBC・IBF王者ゴロフキン(カザフスタン)、前WBC王者アルバレス(メキシコ)というスター選手2人の動向によって試合が決まる状態。陣営はWBO王者サンダース(英国)への挑戦を計画する一方で、WBA正規王者ジェイコブス(米国)がゴロフキンに敗れ、空位となった同王座の決定戦出場へ向けてエンダム陣営と交渉し、前日2日にようやく正式決定したという。

 五輪メダリストの世界挑戦も49年ぶり。村田は「歴史に対する挑戦という気持ちはない」と口にしながらも、「金メダリストとして受けた恩恵に対し、しっかり結果で応えたい」と話した。10年10月にWBA暫定王座、12年5月にはWBO王座を獲得したエンダムはフットワークとスピードが武器の選手。「間違いなくタフな試合になる。長い距離の試合にしたら相手は強い。前へ行けるかどうか」と話した。

 既に先月29日からメキシコ人選手2人とスパーリングを行っているが、今後はスピード対策として黒人選手も2人招へいする予定。試合は日本とエンダムの母国フランスで中継され、米国での放送も検討されている。

 ▽ミドル級 男子プロ全17階級のうち上から5番目に重い階級。体重のリミットは72・5キロ(160ポンド)。歴史はヘビー級とライト級に次いで3番目に古く、1884年のジャック・デンプシー(米国)が初代世界王者とされる。5度王座に就いたシュガー・レイ・ロビンソン(同)をはじめ、カルロス・モンソン(アルゼンチン)、マービン・ハグラー(米国)、バーナード・ホプキンス(同)ら名王者が多い。

 ▼村田 諒太(むらた・りょうた)1986年(昭61)1月12日、奈良市生まれの31歳。南京都高―東洋大―東洋大職。高校3冠などアマ通算138戦119勝(89KO・RSC)19敗。11年世界選手権ミドル級で銀メダルを獲得し、12年ロンドン五輪同級では日本勢48年ぶりとなる金メダルを獲得。13年8月プロデビュー。身長1メートル82の右ボクサーファイター。家族は夫人と1男1女。

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2017年4月4日のニュース