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井上尚弥のいとこ浩樹がプロデビューから7連勝「状態悪い中でTKO 20点ぐらい」

[ 2017年3月27日 21:28 ]

プロ7連勝を飾った井上浩樹
Photo By スポニチ

 ボクシングのWBO世界スーパーフライ級王者・井上尚弥(23=大橋)のいとこで、日本スーパーライト級12位の井上浩樹(24=同)がプロデビューから7連勝(6KO)を飾った。東京・後楽園ホールで27日に行われた8回戦で、同級14位の藤田光良(26=鹿児島)と対戦。序盤は積極的に手を出してくる藤田に押され気味だったが、4回に強烈なアッパー4連打で形勢をひっくり返すと、さらにアッパーやフックで打ちのめし、相手の顔面を血で染めた。5回にも攻撃の手を休めずレフェリーストップを呼び込み、2分25秒TKO勝ちした。

 井上浩は「言い訳になってしまうけど、準備が全くできていなかった」と明かした。合宿で脚を痛めて走れなくなったほか、試合10日前には39度の熱を出した影響で「ジャブの踏み込みが全然できていなかった。スタミナにも不安があった」という。それでも距離感をつかんでからはアッパーで立て直し、「状態が悪い中でTKOできたので20点ぐらい」と自己採点したが、「顔を殴りすぎて手が痛い。顔はあんまり殴るもんじゃない」と苦笑い。相手をボコボコにしてしまう井上尚のスパーリングも「見てられない。目を背けてしまう」という気持ちの優しさが自身の弱点と分析し、希望するタイトル戦実現へ向け「そこを詰めないと」と話した。

 “オタクボクサー”として有名で、この日は話題沸騰中のアニメ「けものフレンズ」のオープニング曲を流し、キャラクターの「サーバルちゃん」のTシャツで登場。リング上のインタビューでは「わーい、うれしー」と番組で人気となったセリフを口にした。放送は今週で最終回を迎えるとあって「一人でも多くの人に見てもらいたい」とPR。番組では主人公の「かばんちゃん」がピンチを迎えている状態で、「かばんちゃんが頑張っているので僕も頑張らないとと思った。かばんちゃんにささげるTKOです」と“オタク魂”全開だった。

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2017年3月27日のニュース