×

大竹秀典が新王者に 危なげなし判定勝ちもKOできず反省

[ 2017年3月17日 23:13 ]

東洋太平洋スーパーバンタム級王者となった大竹秀典
Photo By スポニチ

 ボクシングの東洋太平洋スーパーバンタム級王座決定12回戦は17日、東京・後楽園ホールで行われ、同級1位の大竹秀典(35=金子)が同級2位のジェルビルト・ゴメラ(24=フィリピン)に3―0で判定勝ちし、新王者となった。元日本同級王者の大竹は33戦28勝(12KO)2敗3分け、ゴメラは15戦13勝(5KO)3敗となった。

 序盤は小柄なサウスポーのゴメラがスピードで勝り、変則的な左を再三大竹に当ててポイントをリード。しかし、「倒すパンチを磨いてきた」という大竹は3回、ボディーを効かせてから右ストレートを相手の顔面に打ち込み、ダウンを奪って形勢をひっくり返した。5回にもボディーの連打でゴメラがフラフラになったが、仕留めきれずに試合は後半へ。大竹によると4回頃に左ボディーをもらって肋骨を痛めたそうで、「右ストレートにボディーを合わせてきているのが分かった。右が出せなくなった」という。大竹がボディーやパワーパンチで勝りながらゴメラの反撃を許す展開が続き、最終12回には左の連打を食ってあわやという場面も。もっとも採点は2者が115―112、1者が116―111と危なげないの3―0判定勝ちだった。

 試合後の大竹は「(この相手に)苦戦しちゃいけないと思いながらKOできなかった。スカッといかなかった」と反省しきり。日本王者時代は「上を見ていてベルトの重さを感じていなかった」というが、2014年11月に敵地で当時のWBA世界同級王者スコット・クイッグ(英国)に判定負けして以来2度目の世界挑戦へ向け、「今はタイトルの重みを感じながら世界を狙いたい」と話した。

続きを表示

2017年3月17日のニュース