×

元ミス府中の後藤 王座獲得も笑顔なし 東洋太平洋女子Sバンタム級

[ 2017年3月15日 21:29 ]

控室でベルトにかじりつく後藤あゆみ  
Photo By スポニチ

 ボクシングの東洋太平洋女子スーパーバンタム級王座決定8回戦は15日、東京・後楽園ホールで行われ、同級1位の後藤あゆみ(28=ワタナベ)が同級2位のキム・アクラブ(24=フィリピン)に3―0で判定勝ちして新王者となった。元ミス府中でモデル経験を持つサウスポーの後藤はプロデビューから6連勝(4KO)で初のタイトル獲得。アクタブは4勝(3KO)7敗1分けとなった。

 勝利をコールされても後藤はニコリともしなかった。序盤は前進して大振りのフックを振り回すアクタブをもてあまし、ステップでかわすのが精いっぱい。途中から細かいパンチが当たりだし、ガードの上からでもワンツーを打ち込んでポイントを稼いだが、78―75、79―73、80―73の採点以上に苦戦の印象があった。控室では「準備不足です。あそこまで振ってくるとは想定しきれていなかった。アブノーマルというか、もっときれいなボクシングをするのかとイメトレしていた」とガックリ。「もっと自分から仕掛ければよかった。勝ったんだけど、負けたみたい」と泣き笑いの表情になった。ワタナベジムの渡辺均会長は「勝てて本当によかった」と胸をなでおろし、「上を狙うのであれば、もうちょっとキャリアをつけないと」と注文をつけた。

 中国の人気選手、レックス・ツォーを手がけるプロモーターが後藤の試合を香港で行いたいと来日しており、次戦は5月13日に香港を予定。防衛戦かノンタイトル戦は今後決めるという。ベルトの感想を聞かれ、「こんなに重たいんですね」と話した後藤は「王者になったので、王者らしい実力をつけていきたい」と神妙に話したが、海外での試合については「飛行機が(苦手)…」と苦笑した。

続きを表示

2017年3月15日のニュース