中大で主将経験の三代 プロテスト受験、28日6回戦でデビューへ
ボクシングのプロテストが13日、東京・後楽園ホールで行われ、中大で主将を務めた三代大訓(22=ワタナベ)が、6回戦デビューが可能なB級を受験した。合格すれば28日に後楽園ホールで行われる興業でデビューし、タイ人選手とのスーパーフェザー級6回戦に臨む予定。大学のリーグ戦で後楽園ホールのリングは慣れているはずが、「上半身裸は初めてだったので何かフワフワした感じ」と感想を口にし、「まだ頭で思い描いていることと体がかみ合っていない。アマとプロのスタイルの差で壁に当たっていて軌道修正中です。アマのステップだとプロでは保たないし、リズムや打ち方も全然違うので」と苦笑した。
島根県松江市出身。県内の高校にボクシング部がない“不毛の地”で、松江工入学時に自宅近くに開設されるアマチュアジムの練習生募集チラシを見てボクシングを始めた。高3時にインターハイで8強入りしてスカウトされ、中大へ進学。1年時からリーグ全試合に出場し、「もっと上でやりたい」とワタナベジムに入門した。アマ通算は57戦41勝(4KO)16敗。ワタナベジムの渡辺均会長は「井上トレーナーが大学2年の頃から目をつけていた。プロ向きというので楽しみ」と話した。
デビュー戦には島根から高校の恩師や友人、中関係者らが応援に来る予定という。「プロの第一歩をしっかり切りたい。勝つのはもちろん、インパクトある勝ち方をしたい」と抱負を述べた。本来はテクニシャンタイプだが、プロでは「オールラウンダーになりたい。引き出しの多い選手に」と言う。「47都道府県で島根だけが唯一、日本王者が出ていない。それが一番のモチベーションです」と目標を掲げた。
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