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竹中 KOで3度目防衛、東洋太平洋フェザー級 今後は「海外でやりたい」

[ 2017年2月9日 21:43 ]

KOで3度目の防衛に成功した竹中良(中)。左は三迫貴志会長
Photo By スポニチ

 ボクシングの東洋太平洋フェザー級タイトルマッチ12回戦は9日、東京・後楽園ホールで行われ、王者・竹中良(31=三迫)が挑戦者で同級11位の荒谷龍人(29=KG大和)に4回1分40秒KO勝ちし、3度目の防衛に成功した。WBC同級8位の竹中は20戦16勝(9KO)3敗1分け、タイトル初挑戦も実らなかった荒谷は17戦11勝(3KO)5敗1分け。

 竹中が強さを見せつけた。1回はジャブを突いて積極的な荒谷にペースを握られかけたが、右2発で流れを取り戻すと、2回には鮮やかな右ストレートで尻餅をつかせるダウンを奪った。4回には荒谷の右を受けてぐらつくシーンもあったものの、すぐに猛反撃。連打から右で2度目のダウンを奪うと、相手コーナーからタオルが投入されてKO勝ちとなった。

 竹中はダウンを奪った右を「狙ってました。右が当たれば倒れると思った」と振り返った。今回は走り込みやウエートトレなどで足腰の強化を図った上に、減量も「一番楽だった」と最高のコンディションで試合を迎えることができたという。2015年8月の王座奪取時に武器の右拳を痛め、昨年は2試合しか消化できなかっただけに「(痛める怖さは)多少はある」と言うものの「アゴに当たれば倒れるし、力任せでない右を打つようにしている」と話した。

 三迫ジムの三迫貴志会長は「以前の竹中が戻ってきた試合をお見せすることができた。強い相手と勝負を懸ける力があることを確信した」と満足そう。今後については「チャンスがあれば海外でも(世界に)トライさせたい。東洋太平洋王座を守りながら、勝負を懸けるところがあれば懸けたい」と話し、竹中も「僕も海外でやりたいと思っている」と意欲をのぞかせた。熊本県大津町出身で、昨年の熊本地震では地元が被害を受けた。今月26日に福原辰弥(本田フィットネス)が熊本でWBO世界ミニマム級暫定王座決定戦に臨む話題になると「地元で1回ぐらいやってみたい」とうらやましそうだった。

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2017年2月9日のニュース