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一翔 金メダリストが標的!秋にも鄒市明と統一戦熱望

[ 2017年2月4日 05:30 ]

調整するWBAフライ級王者の井岡一翔。右は父の一法会長
Photo By 共同

 WBA世界フライ級王者の井岡一翔(27=井岡)が3日、大阪市内の同ジムで2017年の本格的な練習をスタートさせた。昨年大みそかに暫定王者で1位のスタンプ(タイ)をTKOし4度目の防衛に成功した王者は、今年対戦したい相手としてWBO世界フライ級王者の鄒市明(ゾウ・シミン)(35=中国)の名を挙げた。陣営も、今秋には実現させたい意思を明らかにした。

 はっきりと井岡の口から、他団体王者の名前が出た。「やりたい相手は鄒市明」。大みそかに暫定王者で1位の挑戦者を下し、目は他団体へ向いている。元日の防衛一夜明け会見でも複数団体統一へ意欲は見せていたが、この日はターゲットも明確にした。10年越しとなる悲願の相手だ。

 出場がかなわなかった08年北京五輪ライトフライ級で金メダルを獲得したのが鄒だった。12年のロンドン五輪でも連覇し昨年、プロで世界王者になった中国の英雄。井岡は北京五輪当時を振り返り「(北京は)1回目指していたところなので。鄒は(金)候補だったし知っていた」と、アマで対戦できなかった悔しさがにじむ。

 井岡一法会長は「4月に防衛戦をして、秋に統一戦」と青写真を描く。実現には敵地マカオでの試合が条件になる見込みで、判定での不利も考えられるが、同会長は「TKOを狙える」と不安を一蹴した。

 一翔は現在、具志堅用高の14勝に次ぐ国内歴代2位タイの世界戦13勝。プラン通りなら、統一戦で歴代1位に躍り出る。V4戦で痛めた左拳をケアしつつ始動した井岡の目には2つのベルトが映っている。

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